土産屋の前の小道を降りていく

扉のついた女性用脱衣場

湯温の違う湯船が２つある

岩盤から温泉が湧き出す 奥の湯船

南会津郡舘岩村大字宮里字湯坂　(24時間OK　200円以上)

私が初めて訪ねた時、深夜にもかかわらず湯屋には裸電球が灯っていて入浴も出来るようであったが、せっかく共同浴場に来たのだから、地元の方との接触も旅の楽しみなので、朝になってから入浴しようと車で仮眠していた。
朝方に、共同湯へと向かう湯治客の話声で目が覚めた。
車道から50m程細道を下って渓流沿いの共同浴場に行くと、すでに数人の方が入浴されていて、気の良さそうなオヤジさんが「道に停まっていた車、兄ちゃんのかい？」と気さくに尋ねてきた。

平日の早朝なので、きっと新客は私だけだったのであろう。　　　しばらく温泉や道路の話をしていたが、急に皆いなくなってしまった。　　　後で分かったのだが、旅館の朝食時間だったらしい。　　　誰もいなくなった風呂で写真を撮っていると、空いたこの時間を狙ったように地元のおばちゃん達がやってきた。
ちゃんとタイミング心得ているんだな〜。　　　おばちゃんたちと軽く一言二言会話を交わしてからここを後にした。

木賊温泉にはもう一つ「広瀬の湯」という共同浴場がある。　　こちらは内風呂男女別なので風情には欠けるが、混浴の苦手な方でも安心して入浴できます。(10:00-21:00 300円)

2006年初夏、東北に向かう途中ここに立ち寄った時は大雨で、傍らを流れる渓流は濁流と化し、浴場の際まで水が来ていた。ここは以前に何度も川の増水で湯屋が流されているらしい。　　　山側の岩盤からは滝のように湯船に水が流れ込んでいて、脱衣所兼洗い場は浅い湯船状態となり、思わぬ寝湯を楽しんでしまった。