小原温泉(かもしかの湯・他):宮城県) '12.03月

渓流沿いの遊歩道を下る 熱い蒸気が湧き出している 洞窟風呂のように温泉が湧いている
渓流側に湯船状の物を発見 かもしかの湯 渓流を眺めながらの入浴は格別

宮城・福島県境の白石市にある小原温泉にやってきた。     渓流沿いに温泉が湧き出しているというので、もう10年くらい前から行ってみたい温泉だったのだが、東北の温泉に出かけるといつも一杯一杯まで遊んでしまい、帰りの高速で「この辺だな~」と思っては幾度となく後悔していたものだ。

山間の小さな温泉集落、小原温泉の公共駐車場に車を駐車して復活した共同湯「かつらの湯」方向へと向かうと、その手前に対岸へと渡るつり橋がある。     このつり橋を渡った所から渓流に沿って下流側に遊歩道が伸びている。     この遊歩道沿いに、所々で温泉が湧き出しているはずである。
かつては天然の野湯のような画像をネット上で見かけたが、最近は整備が進んでどうやら野湯らしからぬ物へと変貌を遂げてしまったとの情報もあり、自分の目で確かめたかったのが今回ここを訪れた最大の理由である。
入浴は果たせなくても、温泉が湧き出しているのなら触れるだけでも良いとさえ思っての探訪である。

遊歩道を数分歩くと工事用のウマが崖に立てかけられており、近づいてみると、水蒸気が穴の奥から噴き出している。     手を突っ込んでみるとなかなかの高温で、じっと突っ込んでいられないくらいだ。
ワクワクする気持ちを抑えつつ先へと向かうと、今度は岩盤に小さな洞窟のような穴があいていて、奥の方から温泉が湧き出しているではないか。     奥を覗くと真っ暗で、下水溝のように奥に続いているようにも見えるが危険そうなのでそれ以上の探索はしない。
そしてそのすぐ近くの渓流側にはまるで天然の湯船かと思えるような窪みがあり、温めの温泉が溜まっていた。

さらに先に進むと先ほどと同様に岩盤に開いた小さな洞窟のような穴から温泉が湧き出している。     たぶんここが「かもしかの湯」なのだろう。     木枠で湯船のような物が造られていた。     やはり洞窟の奥は真っ暗で入り口には金網が張られていた。      穴を見ると入りたくなっちゃう人っているんだね。(笑)

遊歩道沿いの湯船なので、通常足湯として使用されている可能性が高いのだが、「足湯」という看板や案内板も無く、雨降りの平日という事もあり、観光客は私たち以外に見かける事も無く、しばし自然の中の温泉を全身で楽しませていただく事とした。

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