ガラメキ温泉(野湯):群馬県 '05.9月〜'11.8月
●ついに蓋を開けて入湯!「ガラメキ温泉 リベンジ編」はこちらをクリック '11.8月
ガラメキ温泉に向う林道入り口 |
崖は崩落 沢は道を横切る |
最後の分岐点 左の道を登る |
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今や沢の中の不動明王の石碑 |
石碑には明治31年と記されている |
源泉を探し当て工事開始 |
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汗だくの衣服を脱ぎ捨て工事続行 |
何とか下半身のみ入浴できた |
湯守? 源泉を離れないガマ蛙 |
ガラメキ温泉は、榛名山麓の山中で戦前まで営業されていた旅館跡に湧き出す源泉ですが建物は跡形もなく、今や基礎の苔むした石垣が往時をしのばせるのみとなっています。 戦後米軍に接収され立ち入り禁止になり、返還された後に再建計画もあったようですがそのまま放置されているようです。 自然の力は偉大で、ひとたび大雨が降るとガレ石によって源泉が埋没してしまいます。 また、モラルの無い訪問者の残した物と思われるゴミが所々に放置されているのも気になりました。 榛名山の麓にある箕輪町から県道28号線を約10kmくらい榛名湖に向って走ると、右側にガラメキ温泉に向う林道の入り口があります。 丁度カーブ部分なので、数台の車を駐車するのであれば、200m〜300m先の駐車帯に車を停めた方が良いでしょう。 林道の入り口にはゲートが設置されていてここからは徒歩となります。 しばらくはコンクリートのしっかりした道が続きますが沢が道を横断している所から先は荒れた登山道のような道になります。 しばらく行くとまた沢が道を横断し、この先もいくつかの分岐があります。 相馬山の登山道に入り込まないように注意して本道を外れないように歩いて行くとゲートから40分程で最後の三叉路に出ます。 もうガラメキ温泉はすぐそこなのですが、ここが最後の難関です。 右の道は×、真ん中の平坦な道を行くと沢を遡上してゴール、左の登り道を100mくらい行くと宿の跡に出てゴール。 林道入り口からは、ブラブラ歩いても50分程度の行程です。 私は左の道を通って到着しました。 坂道を登りきった所にはちょっとした広場があり、苔むした石垣があります。 数m先の沢沿いには往時をしのぶように石碑がいくつか建立されています。 石碑のお陰でここがガラメキ温泉である事は確認できたのですが、肝心の源泉が湧き出すヒューム管(土管)がどこにも見当たらず、石碑の周りの雰囲気も以前に某HPの画像で確認した物とはすっかり変わっていました。 到着後、ガレ石に埋まった沢一帯を探索し、所々怪しい窪地に手を突っ込んでは源泉を探りました。 やがて水溜りの底から生暖かい温泉が湧き出している窪地を特定する事は出来たのですが、上部を流れる沢からガレ石の隙間をぬって沢水が流入し、ただの冷たい水溜りのようでした。 早速、沢水の流入を阻止すべく工事に入りましたが、多少流入量を減らす事が出来たくらいであまり効果はありません。 そこでガレ石の下に埋まっているであろうヒューム管を掘り起こすべく、水溜りから石を取り出しては小石をスコップで掻き出すという作業を1時間以上続けたのですが、とうとうヒューム管の蓋にたどり着く事は出来ませんでした。 すっかり広く深くなった水溜りは、私の下半身が入る位になっていて、沢水の流入量が減ったせいか工事前よりも暖かくなったような気がします。 入浴してみると明らかに沢水とは違い、お尻の下から溢れ出した暖かい源泉がジワジワっと湧き出してくるのが感じられます。 「やるだけやった」という満足感に包まれながら私はしばらくの間こうして水溜りに浸かっていました。 この間、源泉の水溜りでは「湯守のようなガマガエル」がジッと私の作業を見つめていました。 きっとここだけは冬場でも暖かいので住み着いているのでしょう。 帰りには湯守さんに挨拶してガラメキ温泉を後にしたのでした。 |
温泉に向う林道は荒れ放題 |
温泉の湧く沢筋へ到着 |
湯船のふた発見 |
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蓋を開けると澄んだ湯が | 念願の入浴 | 今回も居ました湯守ガマ蛙 |
ガラメキ温泉に、5年ぶりにやってきました。 新潟の温泉に向かう途中、一人で車を運転しながら「待ち合わせまで時間があるけれどこの辺でどこか寄って行く温泉が無かったかな〜」なんて思って、ふっと思いだしたのがこの温泉でした。 5年前には大雨の後で、すっかり砂利の下に埋もれていて、掘り返すも湯船までたどり着けなかった、いわくつきの温泉です。 林道入り口は以前と変わっていません。 林道を進むも道は以前のように荒れたままで、前日まで降り続いた雨のせいで、所々沢のようになっています。 「これじゃ〜、たどり着いても前回と同じ結果かな〜」なんて思いながら先を目指しました。 そろそろ到着する頃になって分岐点での判断を誤り、10分ほど山を登ってしまいましたが途中で気付き、何とかガラメキ温泉に到着しました。 やはり、沢の流れに沿って砂利が山のようになっています。 「やっぱり今回もだめか」そう思った時に、浴槽のふたが見えました。 もうここからは元気100倍、立木に衣服を引っ掛けてさっそく入浴です。 澄んだ温泉が足元からコンコンと湧き出しておりました。 まさに貸切、自然と一体、1時間はここで湯につかってのんびり満足感に浸っておりました。 |
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