修善寺温泉(YUTORIAN 修善寺ホテル):静岡県) '12.09月

修善寺の高台に建つ修善寺ホテル 南国リゾート調の内装です 露天風呂の満天星風呂
伊豆石を使った桂谷岩風呂 手掘り洞窟風呂 巌窟風呂 広々として圧迫感はありません

「YUTORIAN修善寺ホテル」は、2013年5月13日より「ブリーズベイ修善寺ホテル」BBHホテルグループとしてリニューアルオープンし、混浴の洞窟風呂は新たに仕切りが作られ、別浴となりました。

伊豆市修善寺3431 ☎0558-72-2033  icon088ie.gif  (15:00-17:00/但し19:30までは女性専用 1000円)


「YUTORIAN修善寺ホテル」は、修善寺温泉のランドマーク「独鈷の湯」から名刹「修善寺」を通り過ぎ、渓流に沿った遊歩道を10分ほどさかのぼった、修善寺温泉郷外れの緑に囲まれた高台にあります。

歴史ある鄙びた旅館も数多く残っている修善寺温泉の中、この宿は周囲にバナナが密生し南国のリゾートホテルのようで、古風な温泉街とは異質な感じがしましたが、館内に入ってこれまたびっくり。
広々とした吹き抜けの館内にはガムラン音楽が静かに流れ、インドネシアのバリ島をコンセプトにそろえたという家具や調度品・民族楽器など、気分だけでもリゾート感覚が味わえるアジアンテイストな内装になっています。
お土産コーナーだけが妙に旅館っぽくって面白いんだな~。(笑)

食事はお決まりの和食膳かと思いきや、伊豆の新鮮な魚介類に加え手の込んだ創作料理がチョコチョコ顔を出し、食の進み具合を見て次々と料理が運ばれて来ます。

浴場は全部で3か所あります。
宿泊棟から通路を挟んだ山際に、露天風呂の「満天星風呂」・伊豆石を使った「桂谷岩風呂」がある湯屋棟があり、宿泊棟1階真裏の岩盤には、先代の頑固親父がたった一人、ドリル一本で1年半かけて掘りあげたという名物の洞窟風呂「巌窟風呂」があります。
内湯・露天共にカエルの石像が浴場に鎮座して居りますが、これも確かバリ島によく飾ってあったそれではないかと思います。
「満天星風呂」は周囲を塀で囲われていて露天風呂としては勿体無い感じがします。     空を眺めて入れば、まさに満天の星でしたがね。
「桂谷岩風呂」は裏山に面しているせいか、大きく開いたガラス越しに自然を眺めながら入浴ができ、気分は露天の様な感覚です。

この宿名物の洞窟風呂は前述のとおり、先代のご主人がたった一人で掘り上げたもので、その姿を目の当たりにした脚本家の倉本聰氏が、「まるで巌窟王のようだ」と言った事から、「巌窟風呂」と名付けたそうです。
チェックインから19時30分までは女性専用タイムで、19時30分から0時・5時から9時までが混浴となっています。
日帰り入浴の時間帯は15時から17時までなので、宿泊しなければ男性は入浴できないと言う事になります。

宿泊棟1階の廊下に男女それぞれの入り口があり、岩盤手前にそれぞれの脱衣所があります。
浴室のドアを開けるとそこは、洞窟と言うよりも、地下秘密基地の様な雰囲気で、大げさに言えば小さな体育館位の広さがあります。
良くある洞窟風呂を想像していた私は、その広さと奥行きにまずビックリ、そして湿気の多いムッとした感覚を想像していたので、その快適さにまたビックリしたのでした。
天井を這うように電線が張られ、ポツンポツンと所々に灯る明かりは、明るすぎず暗すぎず、良い感じです。
また、浴槽を取り囲むように壁伝いに腰かけのように掘られていて、その真ん中辺りには換気口が開いています。
そんな訳で、外気も入り妙な圧迫感は無く、地中なのに開放的とさえ思えてしまうのはこれが非日常空間だからなのかもしれません。

内部には3つの浴槽があり、それぞれ個性的です。
男性脱衣所から入ってすぐの男性用洗い場前には温めのジャグジーがあり、のぼせそうになったらここでクールダウンといった感じです。
その向こうには長く広い大きな浴槽があります。   ここはいわゆる適温ですが、洞窟内と言う事もあり、長湯したらのぼせそうです。
その向こう、女性用洗い場の前に打たせ湯のある小さな浴槽があります。   ここは私が入った時、まちまちの温度でしたが、妻が言う事には、女性タイムには熱めの温度だったという事です。
混浴時間帯と言えどもこの浴槽だけは男性にとって近づきがたいものがあります。   目の前が女性用脱衣所なのでガラス越しに見えてしまうのです。
それを知ってか知らずか、じっとそこで入浴している若い男性がいました。   その時です、この湯船の温度がやたら温かったのは、、、。←って事は私も入ったってことか。(笑)

薄暗い上、内部を覆う湯気効果もあるし、そんな造りなので、女性脱衣所前に陣取った不届き者さえいなければ、女性でも混浴時間帯に入浴する事は十分可能かと思われます。
実際私も見ず知らずの女性と湯船越しでしたが、温泉談議を繰り広げてまいりましたよ。

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