下部温泉郷 湯澤温泉(長生館):山梨県) '13.10月

湯治宿の趣を今に残す 長生館 館内もいい感じです 脱衣所にある効能書
メインの湯船(加熱槽) ひとつしかない浴場なので混浴です 源泉槽&湯の花

南巨摩郡身延町上之平1526 ☎0556-36-0245  icon088ie.gif  (8:00-20:00 500円)

下部駅のある下部温泉郷の中心地から少し離れた、常葉川沿いにある湯沢温泉地区にある、昔の姿そのままの鄙びた湯治宿です。
駐車場は隣にある不二ホテルの目の前にあり、そこから細道を奥に進んだ先に、看板がなければまるで民家のような佇まいの
長生館があります。   不定期で休業されていることもあり、私達も3度目の訪問でようやく入浴することが出来ました。

玄関の扉に手を掛けると、、、今回は開きました。   3回目の訪問にしてようやく開いた扉を前にして、なんだかとても幸せな気持ちになります。   マニアって単純ですね。(笑)
館内の様子は想像通りの鄙びた湯治宿そのもので、歴史博物館に展示されていてもおかしくないほどのタイムスリップ感が漂っています。

玄関で声を掛けると奥の方から女将さんが現れ、受付を済ませた後、浴場に案内されましたが、まだ源泉を加熱していないとの事で、湯が沸くまで少しの間待つように言われました。
が、湯船に手を付けてみると、若干ホンワカした温もりが感じられ、気がついたら素っ裸になっていました。   実際に湯船に身を浸してみると、先ほど手の平では生暖かく感じられた湯温はまだまだ温水プールのそれにも達しておらず、一度身を浸したら寒くて出られないと言った感じでありました。

話は戻りますが、こちらの宿の浴場はひとつだけで、基本的に混浴となります。   脱衣所も同様に男女の区別なくひとつだけです。
浴場には浴槽が3つあります。   冷たい源泉がそのまま注がれた源泉浴槽、そして湯温の差を利用して湯が循環するように造られた熱めの浴槽と温め目の浴槽があります。

源泉は硫黄泉なのだそうですが、ほとんど無味無臭で僅かな濁りはあるものの、若干の温泉臭が漂う程度のものです。    湯船の底には消しゴムのカスのようなものが沈殿していますが、これがこの温泉の湯の花だそうです。    こんな物に一喜一憂してしまうのはマニアのサガって~ものなんでしょうかね。

しばらくすると加熱槽が適温となり、温め好きの私は隣の浴槽へと移りなんと2時間近くものんびりと入浴していました。
この時は温泉マニアのご夫婦とご一緒したので、ついつい温泉談義に花が咲いてしまい、長湯する事で有名な湯治場とはいえ、思わぬ長湯をしてしまった次第です。(笑)

たっぷりと長湯したせいか、いつまでも体の心からポカポカしておりました。

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