伊東温泉(お風呂ずきの宿 大東館):静岡県) '12.06月

お風呂好きの宿 大東館 広々とした玄関ホール 貸切風呂の案内ボード
玄関脇にある露天風呂 6~8人は余裕で入れそう 五右衛門風呂へ向かう地下通路
五右衛門風呂 砂利を敷き詰めた 寝湯 大浴場

伊東市末広町2-23 ☎0557-37-5166  icon088ie.gif  (14:00-22:00 700円)

伊東温泉の中ではそこそこ規模の大きなホテルです。
公式HPによれば、宿泊スタイルは「1泊朝食無料サービス」が基本で夕食は出していないそうです。
合理的なホテル機能を温泉旅館に取り入れられないものかと考え、6年前にこのスタイルの導入を決意したそうです。
その結果、宿泊料金の低減、客室サービスの廃止による お部屋での寛ぎ時間の確保、夕食の食事選択と時間帯の自由度など、ホテルと旅館の良いところを取り入れる営業をすることが出来るようになったとのことです。

お風呂好きの宿と銘打つだけあって沢山の浴場があります。      男女別大浴場各一(時間入れ替え制)、大露天風呂(片方の大浴場に付属)、貸切風呂3種類(露天風呂、五右衛門風呂、寝風呂)の計6種類あり、貸切風呂については予約制ではなく、空いていれば無料で何度でも自由に入浴する事が出来ます。
貸切風呂の使用状況は浴場へと向かう廊下に設置された貸切風呂の電燈表示板を見れば一目でわかるように工夫されています。

貸切の露天風呂は一旦玄関を出た入り口のすぐ脇にあります。     周囲を高い塀に囲われていて開放的という訳ではありませんが、石造りの湯船の周囲には日本庭園風の植栽が施され貸切風呂としてはコンパクトにまとまって良い感じに出来上がっています。

宿の名物ともなっている、戦時中に掘られた防空壕を通って行くのが「五右衛門風呂」です。    五右衛門風呂へと向かうドアを開けて地下通路(防空壕)に足を踏み入れた途端に独特な空気に包まれ、一人では気味悪いくらいです。     暗がりを10mほど進んだ先に貸切の五右衛門風呂があります。
浴場内には大きなかまどの様な五右衛門風呂が2基設置されそれぞれ温度が違っていました。     換気はされていますが、窓も無くサウナのようであまり長居は出来ません。

この先、さらに進み防空壕を出ると、「寝湯」があります。     こちらも閉鎖的で浴場内は薄暗く、地元高校生が描いたという宇宙をイメージした壁絵が黒い壁一面に蛍光塗料で描かれていて一見遊園地のスリラーハウスのようです。
寝湯用に浅く湯の張られた湯船には砂利が敷き詰められ、確かに寝てみると気持ちがいいのだけれど、あまりの圧迫感にこちらも長居は出来ませんでした。

最後に大浴場で入浴しましたが、こちらは時間帯で男女入れ替え制になっていて、日帰り時間帯は女性が露天風呂付きの浴場となっています。    

掛け足のような入浴でしたが、このような所は時間的に余裕を持ってじっくりと温泉入浴を楽しむべきだとつくづく思いました。
貸切料金も取らずに低料金でいくつもの温泉に入らせて頂いておいて言うのもなんですが、温泉ずきの宿を謳うなら、大部屋でも良いから休憩所があると良いですね。

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