湯岐温泉(和泉屋旅館):福島県) '13.01月

代々湯守の「和泉屋旅館」 混浴の「鹿の湯」 脱衣所は男女別
長湯がここの流儀 八幡の湯 男湯 八幡の湯 女湯

東白川郡塙町湯岐17 ☎0247-43-0170  icon088ie.gif  (10:00-16:00 500円)

湯岐温泉は福島県南部の阿武隈山系の山間に湧く、昔ながらの湯治場の風情を残した温泉です。   温泉の歴史は古く、開湯は約500年前の1534年で、古くから「中風の湯」として知られているそうです。

和泉屋旅館は湯岐温泉郷の一番手前にある宿で、先祖が温泉発見時に傷をいやしている鹿を見掛けた事から「鹿の湯」と呼ばれ、湯岐温泉発祥の地として、古来より湯守を任された歴史あるお宿なのだそうです。

玄関を入った所に帳場があり、料金を支払った後、女将に案内され、途中湯岐温泉の入浴方など伝授されながら長い廊下を進むと、まず手前にあるのが混浴浴場の「鹿の湯」、そしてその先に男女別の浴場「八幡の湯」があります。
「どちらからでもご自由にどうぞ」との事で、手前の「鹿の湯」の男女別になった脱衣所を妻とそれぞれ覗いてみる。
男性女性それぞれお一人ずつ入浴されているようだ。   ご夫婦かな、それとも、、、湯治場だから他人同士、、、なんて事も充分あり得るよね。

脱衣を済ませ浴場に出ると、同年代と思われるご夫婦がのんびりと入浴されていた。    近くに住んでいて、ちょくちょく湯岐温泉を訪れているとの事、女将さんに代わって今度はこのご夫婦から湯岐温泉の情報や入浴法を教えていただく。
一度入ったら2時間くらいのんびりとヌル湯に浸って、誰も居ない時は居眠りまでしてしまうとの事。
確かにこの浴場は窓はあるものの薄暗く、景色も望めないので、居眠り入浴にはもってこいのようです。
私達も1時間くらい温泉談議をした後、どちらからとも無く半居眠りのまったりした入浴だったな~。

「鹿の湯」には源泉槽の他に大きな湯船と小さな湯船があり、それぞれの湯船の底に敷かれたステンレスカバーの下にある岩から源泉が湧き出しています。
現在、岩こそむき出しにはなっていないが浴室を新しくした際に岩の温泉湧出口の上に湯船を作ったとの事です。
一方の壁に石垣の様な物が顔を出しているのは、もしかして昔ここが岩風呂だった名残なのかもしれません。
小さな湯船の方が温かいので加熱しているのかと思ったら、非加熱だそうです。
大きな深い浴槽の底には蛇口状の物があり、そこから源泉が自然湧出していました。

鹿の湯の浴場の隅にドアが付いているので、開けてみると八幡の湯の男性用脱衣所へと続く通路でした。   表の廊下を通って行くと着衣したり脱衣したりしなければならないので、この通路を利用して男女別の八幡の湯へと向かう事としましょう。
でもさ~、どうせこのようなスタイルにするなら、女湯から混浴に出て来られる造りにした方が女性も混浴に入りやすいんじゃないのかな?
八幡の湯は鹿の湯と違い、日が差し込む大きな窓の向こうには自然の山林が広がり、とても明るい浴場です。
元々こちらも混浴だったのか、男女の仕切りの下で湯船がつながっています。   水面下には金属製の格子が入っているので行き来は出来ませんが、ちょっとハラハラドキドキの湯船ですね~。
こちらの源泉はボーリングして湧出した物を使用しているとの事です。

私も妻も、ヌルスベ感のヌル湯に1時間以上浸かっていましたが、のぼせる事は無く、気のせいか関節の動きが良くなったような気がしました。
そんでもって、この手の温泉は湯冷めしないんだよね~。
また来よう、そんな気持ちになれる温泉でした。

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