杖立温泉(米屋別荘):熊本県) '13.09月

ホテルアルペンブリック 野尻湖まで見渡せる露天風呂 鉄系の珍しい黒湯です
源泉は真黒ではないのだが、、、 内風呂 敷地内にある地ビールレストラン

阿蘇郡小国町下城4162-4 ℡0967-48-0648 icon088ie.gif  (8:30-21:00 500円)

多くの宿が立ち並ぶ杖立温泉郷の中でも、ひと際趣のある御宿といえばこちらの旅館ではないでしょうか。
全体を古民家風和風モダンでまとめ、入り口にはその演出のためかチャボ小屋まであります。(笑)
なんでも、こちらの宿の創業は1843年という事で、代々続いた非常に歴史ある宿なんだそうです。

立ち寄りの入浴客は客室のある母屋で受付を済ませ、隣接する湯屋棟へと向かいます。
宿泊客は6箇所もあるか仕切り風呂も利用できるのですが、立ち寄り入浴客は貸切風呂の利用はできません。

時代劇に出てくる一杯飯屋のような入り口の扉は、一見どこかの居酒屋チェーンのようにも見えなくはありませんが、和風テイストあふれる障子張り風のもので、懐かしさと暖かさが演出されています。   扉を開けると古民具などが飾られた湯屋の玄関で、下駄箱が設置されています。

男湯内風呂は上がり口目の前、女湯内風呂入り口は廊下の先にあります。   わたしと妻はそれぞれの内風呂で入浴した後に男女それぞれの内湯から出て来られるという混浴の露天風呂「長寿霊泉」で待ち合わせようと決め、それぞれの内湯へと向かいました。

内湯には岩を組んだジャグジー付の岩風呂と石製の五右衛門風呂があります。   内湯といっても、その外側に広がる露天風呂との間に扉はなく開放的で、冬場にはその境目にビニールのカーテンがかけられるとの事です。   

しばらくたっても妻が現れないため、露天風呂「長寿霊泉」に向かいます。
外に出ると、すぐ左手に「むし湯」があります。   本来ならドアを閉めて入浴するのですが、「妻が来てもここにわたしが入っていたら分かんないよな」なんてふと思い、今回は扉を開けたまま入浴する事とします。

さて、いよいよ本命の長寿霊泉です。   こちらは祐に10人以上は入ることができそうな大きな露天風呂で、茅葺屋根のかかった部分には打たせ湯があり、3本の湯口から湯船に向かって勢い良く湯筋が伸びています。
実に雰囲気も良く、リラックスして湯に浸かっていると、どこからか妻の声が聞こえてきます。

内湯からこの混浴露天風呂「長寿霊泉」に出て来ようと思ったが良くわからず、一旦着衣してたまたま出会った宿の方にその旨聞いてみたら、「長寿霊泉は男湯になり混浴ではなくなりました」と言われたとの事。
旅行出発直前に宿の公式HPで確認していたので、わたしも気になり宿の方に伺うと、「団体客をとると、どうも混浴じゃね~、男性ばかりになってしまって、、、」という事で、「長寿霊泉」はつい最近(2013年)混浴ではなくしてしまったそうです。

そのくせ「長寿霊泉」に併設された、かつて女性専用だったと思われる周囲を囲った露天風呂には、いまだに「男性はここより立入禁止」なんていう立て看板が入り口に掲げられているんですよね。   「混浴じゃないならこんな看板いらないじゃん」と思った次第です。   その後、なんだか不完全燃焼のまま、妻と私はそれぞれの浴場でサッサと入浴し、「公式HPくらい修正しておけばいいのに、、、。」と心の中でそっとつぶやいて宿を後にしたのでありました。


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