十勝岳温泉(ピラの湯):北海道) '08.5月
ヌッカクシ富良野川砂防ダム | 絶壁中程から温泉が流れ出している | 打たせ湯状態です |
十勝岳温泉郷から少し下った所にある野湯。 砂防ダムを巻いて登ると絶壁の下のガレ場が目に入る。 こんな所でクマと出会ったら逃げ場がないなと思う。 こんな所で地震が来たら、、、その方がもっと恐ろしいかもしれない。 ほぼ垂直に切り立った崖の下には今さっき転がってきましたと言わんばかりの大岩がゴロゴロしていて、それを乗り越えなければ湧出点までたどり着く事が出来ないのだ。 大岩帯を越えさらに登っていくと、崖の中腹から湧き出した温泉が小さな滝のように岩盤を流れ落ちている。 湧出口は大きいものが2か所、他にもいくつか小さいものがある。 これらはやがて一筋の湯沢となり川に注いでいる。 その温泉の流れは岩の下であり、見渡しても湯溜りなんかどこにもない。 したがって、湯を浴びるには岩盤に張り付き打たせ湯状態にならないと無理だ。 「熊よ出てくるな、岩よ崩れるな」そう心で念じながら、背に湯の温かみを感じ最高の満足感にひたったのだ。 ここは地盤もゆるそうで、パラパラと小さな石ころが音をたてている。 また、浮岩が多く、足元も不安定なので、地震が来なくとも危険個所であることを記しておこう。 |
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