保玉塩生乙温泉(野湯):長野県) '14.05月

塩生乙地区に自然湧出する温泉 県道に面しています 気味悪そうに覗き込む妻
黒い湯の花を含んだ源泉 躊躇なんかしていられません 罰ゲームの様ですが満足!(笑)

長野市塩生乙  icon088ie.gif  (24時間 無料)

この温泉の存在を知ってから早10年、ようやく念願の入湯を果たすことが出来ました。   と申しますのも,、ココに行こうと思い立つのは、冷鉱泉にはとても浸かる気にならない寒い季節であったり、湯船に大きな蛆虫が湧いていると噂される暑い季節だったりして、今まで訪問するチャンスに恵まれ無かったからなのです。
今回は思い立ちではなく、この時期を選んでの探索でした。
「犀川の小田切ダム近くを通る県道沿いにその温泉は湧いているらしい」との情報を元に大きく引き伸ばした地図で出発前にアタリをつけて多少の不安を胸に現場へと向かったのでした。

松本から長野市方面に向かう国道19号線から県道にそれ、徐行しながら進むと道路わきに置かれたポリバスと源泉漕が見えてきました。   探し回らずに一発でたどり着きました。   もちろんそんな時はテンション急上昇です。
田舎の県道だし、どうせたまにしか車も走らないのだろうとたかをくくっていましたが、実際は並行して走る国道19号線の抜け道のような存在で、1台行くとまた1台といった具合にそこそこの交通量がある道沿いの野湯でした。

崖に沿ってパイプが敷設されていて、湧出した源泉はコンクリート製の源泉漕と傍らに置かれたポリバスへと導かれています。   ほのかに硫化水素集を漂わせた源泉には黒い湯の花が踊り、それが掛け流されている湯船は透明度ゼロの真っ黒い温泉が溜まっています。   匂いと言い、見た目と言いまさにドブを思い起こさせる様な野湯です。
妻曰く、「こんな臭くて汚いところに入るなんて信じられない」のだそうです。(笑)

時期を選んで探索に来たのですが、もしも大きな蛆虫が湧いていたらどうしようかと到着直前まで考えていました。   そんな心配も杞憂に終わり、湯船に手を突っ込んでみても虫の類は確認できず、いざ入湯!
と思って車の中で衣類を脱ぎチャンスを伺うも、前述のように予想外の通行量のため車から飛び出しては再び車の陰に駆け込む動作を何度か繰り返した後、一気にザブ~ンと念願の入湯を果たしたのでした。
そこそこ暖かい時期だったので、20度程度の湯温は特にきついものではなかったのですが、ポリバスの底に溜まった(ある)グミの様な触感の物体が足の裏に触れた時には思わず背筋がゾッとしました。
5分くらい湯船には浸かっていましたが、足を底に付けず体を浮かした状態で、湯船の底に沈んでいる物体の事はしばらくの間無視しようと心に誓っての厳しい入浴でした。(笑)

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