那須郡塩原町上塩原543 рO287−32−3931 (10:00-18:00 500円)
塩原温泉郷の一番端、福島寄りにあるのが上塩原温泉の和楽遊苑である。 元々専業農家だったという事で、自家農園産の有機米や野菜、きのこや山菜が食卓を飾るそうです。 私達が訪ねた時も、夕食用だったのでしょうか、宿の方が大きなザルに野菜を山盛りにして畑から帰ってきたところでした。
実は玄関が空いているにもかかわらず、いくら声を掛けても誰もいないようで入るにはいれずにいたのでした。 温泉街から離れているためか、そんなことがあったためか、とってものどかな感じがしました。
さっそく浴場に向うと、男女別の暖簾が掛かっていて「しわけしの湯」という内風呂があります。 しわが消えるという意味なのかどうかは分かりませんが、女性にとっては魅力的なネーミングですね。 男の私でもちょっと期待しちゃいます。
男湯と女湯とは昔の銭湯の様に低い仕切り越しに会話する事が出来ます。 「お〜い、露天風呂に行っているから後で来いよ〜」と女湯の妻に声を掛けると、「客室から丸見えだからヤダ〜」という答えが返ってきました。 それでは仕方ないと、カメラにミニ三脚をセットし私一人露天風呂へと向ったのでした。
露天風呂へは男女それぞれの内湯からドアを開けて出ることが出来ます。 男湯から出た所が露天風呂になっていて、女湯からだと浴場に面した庭を半周歩いてこなければなりません。 露天風呂は男湯や一部客室から丸見えだし、正面に客室があるので妻が嫌がるのも仕方ないかもしれません。
裏山の斜面に面した庭園風の露天岩風呂のすぐ脇には小さなせせらぎが流れ、クレソンのような植物が密生していました。 風呂から手を伸ばして一株だけ食べてみると、確かに香りが強くほろ苦い天然のクレソンでした。
露天風呂に浸かってふと山の斜面を見上げると観音様が立っているではありませんか。 とりあえず手を合わせて健康を祈願いたしました。
背後に気配を感じ、ふと振り返るとバスタオルをぐるぐる巻きにした観音? ではなく、妻が立っていました。 初めから来ればセルフタイマーでバタバタ撮らなくてすんだのに。
入浴後に女将に先程露天風呂で見かけた○○の話をすると「今が旬だから少し持って行っていいよ」「天婦羅にすると美味しいから」と言って下さいました。 時間も無かったので、山菜好きの私にとっては後ろ髪を引かれる思いでしたが、次回も必ずこの時期に来ようと心に誓いそのまま帰ったのでした |