吾妻郡中之条町四万温泉4180 рO279−64−2111 (11:00-16:00 1680円)
ここ「たむら」は室町時代に先祖が温泉を発見したという四万では一番歴史のある宿らしい。 茅葺き屋根の正面玄関は、ホテルというよりも神社仏閣といった感じで「ここから入っていいの〜?」って思うのは私だけではないのでしょうか。
入館して古民家のような畳敷きを奥に進むと一瞬にしてモダンなホテルのロビーになり、まるで狐につままれたようです。 そこではじめて気づくのですが、1階と思っていた玄関は実は2階であり、温泉は渓流沿いの地下3階に当たります。
フロントからエレベーターで川沿いの露天風呂に下りると、いくつもの浴場や温泉プールがあり、どこから入ろうかと迷ってしまいます。
まずは幻の湯と呼ばれている渓流沿いの混浴露天風呂「竜宮」へ。 なぜ幻の湯かというと、川が増水すると水没してしまい入浴が出来ないからだそうです。 一応目隠しはありますが、男湯の大浴場に隣接していて、女性はちょっと落ち着かないかもしれません。 共有の脱衣所をはさんで2つの浴槽があり、なぜだか下流側は水着可、上流側は水着不可でした。 すぐ近くに水着着用義務の温泉プールがあるのだからここは浴場にしておけば良いのにね〜。 河原に張り出した開放的な湯船で、まるで川の中で入浴しているようです。
「竜宮」のすぐ隣にあるのが大浴場の「甍の湯」です。 名ばかりの大浴場では無く、とても広い浴場は吹き抜けになっていて、2階部分が婦人風呂になっています。 2階の方から女性の声が聞こえたので、ふと見上げると一瞬頭らしきものが見えました。 おそらく婦人風呂からは男湯を見下ろす事が出来る構造ではないかと思います。 別浴の大浴場としてはいい感じに造られています。
渓流沿いの林の中に造られた露天檜風呂「森のこだま」は上流に向って視界が広がり、目の前には滝があります。 ロケーション的に一番いいのはここかもしれません。 すいていたら昼寝したいような気分です。
檜風呂の「御夢想の湯」と庭園露天風呂「甌穴」は隣接していて、まさに陰と陽といった感じです。 御夢想の湯で人生を深く考え、甌穴で「ま〜、いいっか」って感じかな。
「岩根の湯」は温泉サウナや打たせ湯などもあり、温泉というよりはサウナ好きの方に人気があるのではないかと思います。 仕上げに向いた浴場かもしれません。
「入浴料1600円はちょっと高いな〜」と思って入館した私でしたが、これだけ数多くの温泉を楽しませて頂いた後では、決して高いとは思えませんでした。 ただし、これだけの温泉を私の様に一気にハシゴすると相等疲れます。 館内にある天然水のサーバーで充分水分を補給しましょう。(タダです) |