四万温泉(積善館):群馬県) '10.10月

四万館本館 鄙びた感じがたまりません 歴史ある木造建築です
文化庁 登録有形文化財の湯屋 宿の名物「元禄の湯」 タイル張りのレトロなサウナ室
本館にある「岩風呂」(混浴) 山荘の貸切風呂「山荘の湯」(無料) 佳松亭にある内湯&露天「杜の湯」

吾妻郡中之条町四万温泉  ☎0279-64-2101 icon088ie.gif  (9:00-17:00 1000円)

四万温泉を散策していて、この宿の前で立ち止まらない人はまずいないのではないでしょうか。     朱色に塗られた橋の向こうに見えるのは、鄙び感漂わす江戸時代そのままの本館、その右手にはコンクリート造りの湯屋の上に木造の客室を乗せたレトロ感あふれる建屋。    タイムスリップしたようなその雰囲気がたまりません。

積善館は元禄時代の創業で、本館の建物は現存する日本最古の建物だそうで、玄関部分は県の重要文化財に指定されています。     また、昭和初期に建築されたという大正ロマネスク様式を当時のまま残す「元禄の湯」の建屋は文化庁の登録有形文化財に指定されています。

積善館は「本館」「山荘」「佳松亭」という3つの棟からなり、それぞれ連絡通路とエレベーターで行き来できるようになっています。     館内は迷路のようで、夕食後少々酔いが回った状態で館内の風呂をはしごしていたら、迷子になってしまいそうでした。     
宿泊すればすべての温泉を楽しむ事が出来ますが、日帰り入浴の場合は、「元禄の湯」と「岩風呂」のみの利用となります。

本館の「元禄の湯」は、大正ロマネスク様式を現代に残す貴重な浴場です。     脱衣所は特になく、入り口のすぐわきに脱衣棚があるだけです。     5つ並んだ浴槽にはそれぞれ、温泉がかけ流され、その蛇口には温泉成分がびっしり付いています。     洗い場は隅に一つのみ、そのすぐ横にある引き戸を開けてみたら、何とタイル張りの椅子状のものがあります。   どうやら個室サウナのようで、早速試してみましたが、戸を閉めると真っ暗で圧迫感があり、ここからは早々に引き揚げました。

本館館内の「岩風呂」は脱衣所が別でも浴場は一緒になる混浴です。     洗い場があり、本館に泊った場合、身体を洗うにはここが一番便利です。     女性専用時間帯も有りますが、日帰り入浴時間外の夜間帯でした。    ほとんどの入浴客は「元禄の湯」に行ってしまうので、意外とここはいつ行っても空いている穴場のようです。

山荘には鍵の掛けられる貸切風呂「山荘の湯」があり、宿泊者なら空いていればだれでも無料で入浴できます。

佳松亭の最上部にある「杜の湯」は近代的な内風呂と、周囲の自然を取り込んだ開放的な露天風呂からなる広々とした浴場です。     

それぞれ個性的な浴場を堪能いたしましたが、鄙びた温泉好きの私にとっては本館及び、その浴場が印象に残りました。

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