関温泉(中村屋旅館):新潟県) '11.7月

中村屋旅館
見晴らしの良い内湯 林間に造られた混浴の露天風呂
脱衣所はこんな感じ 開放感抜群 「薬師の湯」 女性の味方 ほぼ透明度ゼロ

妙高市関温泉 ☎0255-82-2308 icon088ie.gif  (9:00-17:00 500円 露天風呂は4月下旬~11月下旬の営業)

関温泉は、妙高山のふもと、標高約1000mの高原にある昔からの温泉地で、近年「源泉100%かけ流し宣言」を行い、10数軒ある全ての宿が源泉100%の湯を掛け流しで提供しています。

中村屋旅館は、昔からの和風建築の母屋に、新たに洋風の客室を増築したような面白い造りですが、玄関を一歩入ると古き良き日本旅館の風情が漂っています。

洋風棟の廊下突き当りに男女別の内湯があります。
床は温泉成分のため、赤茶色に染まりもう、見ているだけでワクワクしてきます。
標高が高い事もあり、大きく開いた窓からは、森を眺望することができます。
入浴前は湯の花が沈殿していて、薄いカフェオレのように見える湯船ですが、入浴して湯が撹拌されると、赤土でも溶かしたような、透明度ゼロの赤茶色の湯に一変します。

「薬師の湯」と名付けられた露天風呂は、母屋の廊下にある引き戸を開けて、サンダルに履き替え外に出た所にある裏庭を抜けた先の林間に有ります。     つまり、宿の裏側の林の中って事です。

片面をヨシズで覆い、宿側からの視線を遮ってあります。
ヨシズの向こうは、雪のない時期だけの営業と言う事もあってか、やはりヨシズで囲って大きなパラソルを立てただけの簡素な脱衣所となっております。
その先にはコンクリート製の飾気は無いけれど、長年にわたって温泉成分が付着したと思われる味のある湯船があります。
そして、その先は自然そのままの森が広がっているのみであります。

実際に行ってみるまで、周囲を全てヨシズで囲われているものだとばかり思っていましたが、自然そのままの森の方はフルオープンなため開放感が損なわれることなく、まるで野湯にでもいるような気さえしてきます。

湯船に付着した温泉成分はまるで地層のような模様を呈していて、とても美しいものがあります。
これほど自然と一体化した露天風呂もなかなかお目にかかれません。
私の好みにはピッタシカンカンでした。

ちなみに、この露天風呂は、混浴ですが、空いていれば貸切のような感じにも取り計らっていただけるようです。

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