吾妻郡中之条町沢渡温泉 рO279−66−2011 (11:00-16:00 700円)
沢渡温泉は上信越高原の南麓に位置し、草津温泉など数多くの高原温泉地を結ぶ日本ロマンチック街道の中ほどにある鄙びた湯治場温泉です。 強酸性の草津温泉の湯治帰りに「直しの湯」として入浴する程肌に優しい温泉は「一浴玉の肌」とも言われる美人の湯だそうです。
館内には男女別の浴場もありますが、こちらの旅館の売りはなんと言っても混浴の浴場だと思います。 宿の本館から廊下を通って湯屋に向かい、戸を開けると湯屋の2階部分に出ます。 この2階部分は階段に通じる通路しかないのですが、ここから階下の浴場を見下ろすと、底にモザイク模様に石が敷き詰められた浴槽とその周りを取り囲む檜の床の対照がとても美しく、思わず見とれてしまいました。
階段を下りるとそこは浴場です。 実に面白い造りの浴場です。 脱衣所は男女共用で、浴場の隅に簡単な目隠しの付いた脱衣棚が2ヶ所あるだけのシンプルな物です。 他に男性の入浴者がいたら、女性にはちょっと厳しいかな?
それぞれ源泉が注がれている浴槽が二つあり、飲湯もできます。 早速飲湯してみるとほど良い塩分を含み、湯めぐりで疲れた体にはまるで糖分を除いたスポーツドリンクのように思えました。 人好き好きですが、私はとても美味しく感じられました。
湯屋は高窓がいくつかあるだけなので、景色も見えず少々薄暗くて閉鎖的な感じもしますが、そこがまた湯治場的な雰囲気がしてのんびりくつろげそうです。 |