奥鬼怒温泉 湯沢 野湯群(広河原の湯 ・せせらぎの湯・ 噴泉塔の湯・ 他):栃木県 '04.5月〜'05.6月

●第一次湯沢探検● 沢沿い藪こぎルート(2004/5/5) 天候悪化による増水のため広河原にて前進を断念

●第二次湯沢探検● 登山道ルート(2005/6/19) 昨年発見した登山道を使い噴泉塔まで到達した (クリックでリベンジ編にジャンプ)

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林道入り口に車を駐車する

この看板から沢に下降する

背丈の高さまで生い茂る熊笹

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ロープを使って大岩を越える

このルートは元々道なんて無い

丸木橋は流されてしまっている

雨の中 広河原の野湯に入浴

混浴の広河原温泉大浴場

川底からも温泉が湧き出している


ずっと以前から行きたいと思っていた野湯である。  やはりもう何年も前からココを狙っていたという温友とその奥さん、私とイヤイヤ付いて来た妻、うちの息子の計5人で編成された探検隊は怪しい天気模様の中、いつでも引き返す覚悟で野湯探検に向かったのであった。   

前日から降り続いていた雨も林道を歩き始めた頃には上がってくれた。   しかし、足元は滑りやすく危険なので時には四つんばいになって、沢沿いの道なき道を上流へとさか登った。   前日からの雨で沢の水量は多く、所々倒木や大岩に前進を阻まれては迂回する。   

沢を遡るにつれ川幅は狭くなるのだが、その分流れはドンドン強くなっていく。   子連れ中年の探検隊が安全に川を渡る事が出来るポイントが見つからないまま沢沿い遡って行くと、沢が弧を描き広くなっていてその分水深が浅くなっている場所を発見した。   ココで渡らないと今度はいつ渡れるか分からないし、この先で崖に阻まれた場合また引き返して来るのも悔しいので、意を決し渡川を試みた。   太ももの深さまで水が来るとかなりのプレッシャーである。   メンバー全員が力をあわせ、何とかこの難関を越えた。

渓流を渡り終えて一休みしていると山の上のほうから人の声が聞こえた。    どうも登山道がある様なので藪こぎをして登って行ってみると、地図に載ってない登山道に出た。   「な〜んだ、こんな道があったのか〜」「今までの苦労はなんだったの?」と思いつつも「登山道を歩けるからもうこれで一安心」とも思えた。

と、思ったのもつかの間、先の方から戻ってきたハイカーが「この先でいくつもの丸太橋が流されていて、さっき若者が泳いで渡って行ったらしい。」と言いながら引き返して来た。   「いよいよココまでか」と半ば諦めかけた我々だったが「引き返す勇気を以って行ける所まで行ってみよう」という事になり、再び登山道を歩き始めた。

この先確かに丸太橋は3ヶ所で流されていたが、我々は迂回して流れの緩い所を探したり、まだワイヤーが残っている所はそのワイヤーにつかまりながら、何とか広河原の湯の対岸にたどり着いた。   目の前に野湯が見え、硫化水素の香りがオイデオイデしているのに行かずに放っておける訳もない。   我々を試すかのようにココもやはり橋が流されていた。   今迄で一番流れがきつそうだが迂回路も見当たらず立ち往生していると、先客のカップルが手助けをしてくれ、私たちはずぶ濡れになりながらも何とか広河原の湯にたどり着くことが出来た。

湧出口から、熱くて触れないほど高温の源泉を塩ビのパイプを使い、ブルーシートで作った湯畑で冷ましてからやはりブルーシートで作られた湯船に導いている。    これを作られた先人に感謝して我々は100%源泉のお湯を頂いた。   辺りを見回すと川岸にも石で囲っただけのの湯がある。  どうやらここは下の方からジンワリ湧き出ているようだ。

この野湯は歩いてしか来る事が出来ず、今は橋も流されてしまっているので、我々以外には2組のカップルがいただけである。   もちろん混浴だが、皆さんお互い同じ穴のムジナの様で人の目も気にせずおのおの開放感に浸っていた。

やがて雨も強くなり沢の水量も次第に増してきたので、帰りの事を考えると今から最深部の噴泉塔に行って帰るのは危険と判断し、今回の探検はココをゴールとする事とした。

帰りは、渡川こそ来る時と一緒であるが、往路と違い登山道を通って帰ったので、本降りになった雨もさほど気にならず、来る時の半分以下の時間で駐車地点まで帰り着くことが出来た。




●第二次湯沢探検● 登山道ルート(2005/6/19) 昨年発見した登山道を使い噴泉塔まで到達した

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いざ出発 ゲートで記念撮影

前回より川の水量は無い

橋が架かっているのは初めだけ

鎖を伝って慎重に

広河原の野湯

ブルーシートの手造り温泉

温めの泥湯

川べりの湯

岩の割れ目から湯が湧いている

ここも岩の下から湧いている

せせらぎの湯:触れない程熱い

念願の噴泉塔の湯 すごい迫力

滝壺の上部から熱湯が滴り落ちる

岩の窪地に温泉が溜まった湯船

噴泉塔直下の湯船

横は流れの強い切り立った渓谷

湯船に行くのも裸で岩登り

天然記念物の噴泉塔


昨年の第一次湯沢探検で沢登りルートは懲りたので、今回は登山道を使い上流の野湯群に向う事とした。   昨年よりも川の水量が少なくまずはホッとする。   丸太橋は相変わらずほとんどが流されたままで、渓流を足元を選びながらの渡河となる。   昨年の最終到達地点である広河原までは林道ゲートから約1時間40分くらいで到着する事が出来た。   藪こぎして沢登りルートをとった昨年では考えられない早さである。

小休止した後、湯けむりを上げている広河原をあとに、今回の最終目的地「湯沢噴泉塔」へと向った。   この辺りからは大型動物(たぶん熊)の糞とたまに出くわす。   立ち木にも所々爪のとぎ跡が見られる。   いるのかな〜。   思わずホイッスルを握り締め、ザックに忍ばせたサバイバルナイフと食料を確認した。   万が一熊と出くわしたら、袋ごと食料を放り出して逃げようと考えてはいるが、いざとなったらビビッテしまいホイッスルを吹く事すら出来ないだろう。

広河原を出てから20分ほど歩いた所に沢のようになって温泉が流れ出している所がある。   少し沢を登ってみると大岩の間から透き通った源泉が泉のようにあふれ出している。   手にとって飲んでみると熱い源泉は、僅かな温泉臭以外癖も無くなかなか美味しい。   すぐ近くに腐葉土の堆積した浅い湯だまりもあるが先を急ぐので、手足のみの入浴とした。

この沢のすぐ先にある巨岩のすき間からも温泉が湧き出して浅い池のようにたまっている。   足を踏み入れるとズブズブっとドブの様になり、泥と藻でいっぺんに濁ってしまう。   いずれもスコップとブルーシートを使い湯を導けば入浴も不可能ではないが今回は先を急ぐので、ここも手湯で我慢。

さらに20分ほど歩いた所では触る事も出来ないほどの高温の源泉が湧き出していてその周囲が黄色く変色している。  ここは熱い源泉と渓流とが合流する所で石を使って堰き止めれば入浴できそうだ。   今回はそんな暇も無いので次回の楽しみとし、やはり手湯足湯で我慢。   ここは通称「せせらぎの湯」と呼ばれていて、源泉が沢に注ぐ所に石を組めば快適な野湯となるであろうと思われる。(時間さえあればここは全身入浴したかった)

さらに先に進むと所々硫化水素臭の漂う所や渓流が変色している所がある。   手を突っ込んでみると生暖かい。   あちらこちらに名も無き温泉が湧き出しているのだ。

噴泉塔直前の急坂を最後の力を振り絞って登りきると、眼下に夢にまで見た湯沢噴泉塔といくつもの野湯が広がった。   今までの疲れもいっぺんに吹き飛び、この時のために持ってきた缶ビールで乾杯した。   既に温くなっているがとても美味い。

途中の野湯で湯遊びしてしまった時間を差し引くと、広河原から約1時間で噴泉塔に到着する事が出来た。

私達は人目をはばかることなく、自然の中で裸になって点在する野湯に思い思いに浸かった。   岩の隙間からちょろちょろしみ出すように湧きだしている温泉もあれば滝のように豪快に湧き出して湯だまりを造っている所もいくつかある。   

時を忘れしばらくの間、野湯めぐりを楽しみ自然の中の開放感溢れる入浴を楽しんだ。 極楽極楽。

滝壺に湧き出す野湯はビジュアル的には素晴らしいが、実際入浴すると熱い源泉の滴りと冷たい沢水との間で立ち泳ぎしている状態で、暖かい時期以外の入浴はきつい物があるだろうと思われる。   また、滝壺は見た目以上に水流が巻いていて、調子に乗って泳ごうとした私は引きずり込まれそうになり、命の危険を覚えた。   決して大げさに言っているわけではない。   これから行かれる方にはくれぐれも注意していただきたい。

噴泉塔でしばらく楽しんだ後に往路でチェックしておいた野湯を探検すべく、探検隊は帰路についた。   そして、熱い源泉がコンコンと湧き出し、帰りの時間も読める広河原の湯で再び裸族となり、時間の許す限り自然の中で天然野湯を体全体で味わったのであった。

復路は雨が降り始めたこともあって休みもろくにとらず、往路よりも早いピッチで林道入り口の車に戻る事が出来た。

車に着いた途端雨は本降りとなり、山の神に感謝感謝。   満足のいく探検だった。

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