乗鞍高原温泉(仙山乗鞍):長野県) '14.05月

白樺の林間に建つ 仙山乗鞍 檜の温もりが伝わる内湯 露天風呂へと続く「涼音の小路」
のどかな風景が広がる「里山の湯」 乗鞍岳主峰を望む「琢磨の湯」 浴場から眺望した乗鞍岳(琢磨の湯)

松本市安曇4238-1  ☎0263-93-2727  icon088ie.gif  (立ち寄り入浴不可)

世間の喧騒と隔絶された乗鞍岳高原温泉の林間に建つ周囲を自然に囲まれた静かな宿。
観光化されていない自然と静けさ、そして濃厚な白濁硫黄泉と比較的安く泊まれる事から、ついついこちら方面に出向くと宿泊地に選んでしまう温泉地です。(注*乗鞍高原温泉には硫黄泉以外の源泉の宿もあります)

仙山乗鞍は高原の林間に立地し、建屋はちょっと昔に流行った様な高原ロッジ風の感じですが、浴場は昔ながらの檜風呂で、白濁硫黄泉好きのマニアにとっては懐かしさと共にただそれだけで嬉しさがこみ上げてくるものでした。

浴場は男女別の内湯、そして日替わりで男女が入れ替わる露天風呂が2ヶ所あります。
内湯は昔ながらのスタイルの檜風呂で、眺望は望めませんが客室から近く、温泉が好きで行く人なら十分満足のいくものだろうと思います。   今回私は何度も内湯に浸かりましたが、他のお客さんは皆さん露天風呂に行かれている様で、全て貸切状態、他人を気にせず湯船を独占しての入浴でした。

人気の露天風呂は2ヶ所あり、いずれも「涼音の小路」と名づけられた渡り廊下を通って露天風呂のある湯屋へと向かいます。
この渡り廊下の両サイドには古民具などがセンスよく飾られ、レトロ感を演出しています。   また、客室側にはお休み処があり、蕎麦茶を自由に戴くことが出来ます。   この時期は冷たい蕎麦茶でして、湯上りの火照った体と喉の渇きが癒されました。

手前にある露天風呂「里山の湯」はその名のとおり、裏山に面していて、かわいい花を付けた高山植物が植栽された石垣の向こうに畑や里山が広がっています。
湯船に注がれる源泉の音をBGMに山村の風景を眺めながらのんびりと入浴できる素敵な浴場です。

奥にあるのが、「琢磨の湯」と名づけられた露天風呂で、乗鞍岳の絶景を眺望しながら入浴できる素晴らしい浴場です。
到着日にはこちらが女性用だったので、翌朝早起きをして「琢磨の湯」へと向かったのですが、すでにそこは満員状態、手足を伸ばせば3人位で一杯になってしまう湯船ですから仕方ありませんが、人気のありようが良く分かります。
その後何度か行きましたが、貸切状態にはならず、他の宿泊客が出発した後に画像を撮るために入浴したくらいです。

天気も良く、雪をかぶった乗鞍岳が銭湯の壁に描かれた風景画のように広がっています。   浴場を覆うように立てられた目隠しの塀がいささか無粋ではありますが、こちら側には他の宿もあり女性も入られるということで、仕方無しといたしましょう。
それにしても見事な風景です。
偶然でしたが、「内風呂」→「里山の湯」→「琢磨の湯」の順番で入浴したため、それぞれを初体験した時に感動を覚える事が出来てよかったかな?(笑)

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