西山温泉(下の湯):福島県) '12.06月
温泉街はずれにある鄙びた宿 | 昔ながらの田舎の民家風 | 湯の花舞う鄙び系の浴場 |
河沼郡柳津町五畳敷下の湯44 ☎0241-43-2021 (9:30-17:00 400円) 西山温泉郷の中で一番鄙び感あふれる宿と言ってもいいだろう。 かつては宿泊も受け付けていたが、現在は立ち寄り入浴のみの営業らしい。 私が西山温泉に行ったら必ず行きたかった宿が「下の湯」である。 ところがなかなかその在りかが分からず、たまたま来ていた移動販売の八百屋さんに伺ってその行き方が分かった次第である。 温泉郷の中心にある橋から滝の湯旅館方向に向かい、滝の湯旅館の敷地に入る手前を左折して細い道を少し行くと、歩行者専用の、というか、下の湯専用のつり橋に出る。 このつり橋を渡った先にある古民家風の建物が下の湯である。 手前に湯屋がありその奥に母屋が並ぶように建っている。 どう見ても普通の民家のようだ。 鍵の開いた玄関から声をかけるも何の反応も無い。 しばらく待ってみたが人がいる様子も無い。 諦めてつり橋をトボトボ戻って行くと、先ほど道を尋ねた移動販売車のオヤジさんが橋のたもとで一服していた。 「誰もいないだろう、散歩でも行ったかな?」「最近留守の事が多いんだよね」と、こちらの気持ちを察してか話しかけてきた。 ここでもまたしばらく時間を潰していたのだが、一向に帰ってくる気配も無いので、空いていた湯屋の窓から漏れる硫化水素臭を嗅ぎ、良い感じに湯の花舞う湯船の画像だけ頂いて後にした。 次回こそ前もって連絡し、時間に余裕を持ってあの湯船にどっぷりつかりたいものだ。 |
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