那須湯本温泉(旅館 山快):栃木県) '12.11月

鹿の湯源泉を引く「旅館山快」 千慈の湯(打たせ湯と湯船) 千慈の湯(寝湯と掛け湯)
階段状に湯船が並んでいる 温泉成分の濃厚さが分かるでしょ こぢんまりした 若鹿の湯

那須郡那須町湯本22 ☎0287-76-3070  icon088ie.gif  (10:00-16:00 600円)

那須湯本温泉の「元湯 鹿の湯」から源泉を引湯し、源泉かけ流しで提供しているこぢんまりした家庭的な雰囲気のお宿です。

宿は那須岳へと続く本通りから脇道にそれた静かな旅館街にあり、静かな環境にあります。
外観からは今風のしゃれたインパクトの無い浴場を想像していましたが、浴室を覗いてその見た目だけで、もうノックダウンしそうです。(笑)

硫黄泉の強烈な香りにうっとりして、浴場の扉を開くと、階段状に4つの湯船が点在し、若干青みがかった白濁色した温泉で湯船が満たされています。(この時は男湯が千慈の湯)
上段から、寝湯・掛け湯・打たせ湯・普通の湯船と段々になったそれぞれの浴槽はそれぞれの用途に合わせ絶妙な温度管理がなされています。   長年の経験値から導き出された湯量なのでしょうが、一朝一夕に出来るものではありません。
元々鹿の湯から配湯された源泉の温度68度もあり、これをそれぞれの用途に合わせ少しづつ投入することによって加水することなく温度調節が行われているそうです。

決して大きな浴場ではないのですが、それぞれの湯船でそれぞれの入浴法を楽しみ、あっち入ったりこっち入ったりしていると時間のたつのも忘れ、あっという間に時が過ぎます。
気が付いたら、一番下にある大きな岩風呂で、濃厚な硫黄泉に全身をコーティングされた「シチューの具材」宜しく、ヌメッっとした白濁の湯に包まれ、幸福感に浸っていました。

浴場はこの他にも女湯と家族風呂がありますが、立ち寄りで利用できるのは男女別の内湯2つのようです。
時間制で男女が入れ替わるので、タイミングさえ良ければ、2つの浴場を味わう事が出来るのかもしれません。
ちなみに、妻によると、この時女湯だった浴場(若鹿の湯)は私が入浴した所よりも狭くコンパクト設計になっているようです。

まったりと、静かな環境の中で、温めに温度管理された「鹿の湯源泉」を楽しみたい方にはぜひお薦めのお宿です。

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