大崎市鳴子温泉字河原湯 ☎0229-83-2314 (9:00-16:00 400円)
国道から宿を目指すと、まず大きな駐車場が目に入る。 そこに車を停め、玄関に向かって歩いて行くと、源泉のやぐらがあり、そのあたりは硫黄臭がプンプン漂っている。
姥の湯は鳴子温泉に残る義経伝説でも有名で、源義経の子供がこの温泉で産湯に浸かったとか、、、。
玄関脇にあるフロントで入浴料金を支払い、本日今入浴出来る湯船の説明を受ける。 と言うのも、この宿には4つの異なる源泉があり、たくさんの浴場があるため、時間差で掃除が入るのだそうな。
ちなみに湯量豊富な鳴子温泉の中でも、4つの泉質を堪能できるのは姥乃湯だけだそうです。
朝清掃した浴場が14時から入浴可能だという事で、2時間ほど他の浴場を転々として湯治客と語り合い(よく分からない)、時間をつぶしてすべての湯に浸かる事が出来ました。 そのうち「義経の湯」は宿泊者専用の浴場なのですが、そうとも知らず私は湯治客の方々とともに浴場を移動して入浴してしまいました。
浴場エリアには巨岩の先端を思わせるとがった岩と祠が祀られ、姥の湯とその石の由来を記した文章が額に入れられ飾ってあります。 なんでも、その昔河原に湧き出していた温泉は洪水により何度も湧出口を失ったがその度にこの岩が目印となって復活しとか、、、。←たぶんそんな事ではないかな?
15時まで混浴時間帯となっている「啼子の湯」(含ぼう硝重曹泉)は唯一の露天風呂です。 庭園風に木々や岩を配し自然を演出してありますが、周囲を塀で囲われているため開放的とはいえません。 脱衣所は男女共用の簡単な棚があるだけのものでした。 鉄系の源泉がかけ流された湯船の岩は一般的な赤茶と言うよりも金に近い色を呈し、日差しが当たると純金のごとくキラキラ輝いて見えます。 温泉は淡濁湯ですが、底まで透けて見えます。 外なので一番長く入っている事が出来ました。
「亀若の湯」(単純泉)も淡濁湯で、石造りの浴場の所々がオレンジ色に染まっています。 入口のドアに「ちょっとぬるい」と貼り紙がしてありましたが、決してそんなことは無く、湯に浸かって長話をしていたらのびてしまいそうになりました。
「こけし湯」(硫黄泉)は他の泉質とは明らかに違う青白濁した独特の泉質で浴場に近づくと硫化水素臭がプンプンしてきます。 実はここが清掃中だったのですが、長時間待って入浴しただけの甲斐はありました。 小さな湯に身を沈め、、ガス抜きの小窓から外を眺め入浴していると、濃厚な温泉成分が肌に浸透して行くのが実感できます。 ただし、実感し過ぎると肌荒れしてしまいますのでそこはご注意。
「義経の湯」(硫酸塩泉)は宿泊者専用の浴場で、タイル張りの湯船に無色透明のあっさりした源泉がかけ流されています。 癖のない温泉が好みの方にはよろしいかと思いますが、癖のある湯をはしごしてきた私にとっては、物足りないものでした。(笑)←鳴子凄すぎ!
他に「貸切風呂」と言う小さな家庭用くらいの大きさの浴場もありましたが、ここは見学のみで十分かと。
私はあいにく「湯巡りのチケット」を使い切ってしまったあとだったので、現金400円で入浴いたしましたが、実はこのお宿チケット1枚(200円)で入浴出来るみたいです。 |