明礬温泉(紺屋地獄 別府保養ランド):大分県) '13.09月

別府保養ランド本館 浴場入口にある休憩所&売店 脱衣所のある「コロイド湯」(HP)
滝湯(HP) 露天大鉱泥浴場(HP) 地下鉱泥浴場(HP)

別府市明礬5組  ☎0977-66-2221  icon088ie.gif  (9:00-20:00 1050円)

明礬温泉の別府保養ランドは、湯煙たなびく別府市街が見渡せる高台にある鉄輪温泉から、さらに山側に向かった明礬温泉郷のとっつきにある、紺屋地獄と呼ばれる泥湯で有名な宿です。
明礬温泉と言っても、その温泉街からは少し離れていて、泉質も違う泥湯中心の温泉です。
保養ランドの紺屋地獄は古くは豊後風土記にも記載され、弘法大師空海様も訪れた大変由緒ある温泉だそうです。
世界無比の鉱泥を持ち、その効能は女性には嬉しい美肌効果、また男性には勃起障害(ED)にも泥湯が効果があるということです。   入浴する前にこれを知っていたら、1日掛けてもっとのんびりと入浴していたんだけれどな~。(笑)

一見、歴史ある温泉宿というよりは、どこかの会社の保養所か寮の様な外観の建物で、玄関を入るといきなりロッカーとフロントがあり、スーパー銭湯の様でもあります。   この建物は本館と呼ばれ、2階3階が客室のようです。

フロントで入浴券を購入し、本館から離れた所にある浴場へ裏口のような所から一旦外に出て長い渡り廊下を進みます。
浴場エリアの入り口には売店を備えた受け付けと、食堂の様な長机とテレビの置かれた畳敷きの休憩所があり、その先が浴場になっています。
この受け付けで先ほどフロントで購入した入浴券を渡し、浴場へと向かいます。   「入り口」と書かれた扉を開くと、男女別れ別れになり、その先にそれぞれの大浴場と脱衣所があります。
この大浴場が「コロイド湯」と呼ばれる浴場で、泥っ気のない温泉をたたえた唯一シャワーとカランのある浴場です。

しばらくここで入浴していると、どこからともなく全身泥だらけの青年が現れ、湯をかぶると浴場の外へと出て行きました。   私も彼の後に続き、露天エリアへと向かうと、歩道の先に「滝湯」という打たせ湯を備えた露天風呂がありました。
ここでしばらく入浴し、さらに先へと続く遊歩道のような細道を進むと、右手に男女別の蒸し湯、そしてその先にかの有名な「露天大鉱泥浴場」が見えてきました。 
  
温泉のユニークさもさることながら、周囲の雄大な自然と一体化したその浴場は、まるで巨大で超開放的な野湯の様でもあり興奮を覚えずには居れませんでした。
恐る恐る透明度ゼロの泥湯に身を沈めると、足裏や体全体にその独特の感触が伝わってきます。  今まで経験した事の無い感覚に浸っていると、ついたての陰からひょっこりと妻が顔を出しました。   そうなんです、この湯船は混浴なんです。   とは言っても竹の棒が湯船の真ん中に渡してあり、男エリア・女エリアに分割されてはおりますがね。
女性は専用通路をたどって肌を晒す事無くこの湯船に出て来る事ができる造りになっていて、さらに泥湯の透明度はゼロ、こんなに女性が入りやすい混浴温泉も無いんじゃないかな?

「露天大鉱泥浴場」の男性側に歩道を挟んで「鉱泥小浴場」という露天風呂があります。   大きさこそ小ぶりではありますが、堆積した泥のボリュームと濃厚さは「露天大鉱泥浴場」以上のものがあり、とても立って歩く事などはできません。
こちらの露天風呂も入り口は男女別で、湯船の真ん中に竹の棒が渡され男女に分割された混浴となっております。

ここの浴場エリアは湯船を結ぶ通路が入り組んでいて、初心者にとっちゃとても分かり辛く複雑なものでした。   
「露天大鉱泥浴場」はわざわざ男女を分離した混浴なのに、その周囲の通路は男女共用で皆さん裸のままウロウロしているし、「滝湯」は混浴なのかな?なんて遠慮がちに妻と入浴していたら、男風呂(コロイド湯)から外国人カップルが出てくるし、日本人だってよく分からないのに、外人さんじゃもっと分からないのは当たり前だよね。

サーキットトレーニングよろしく、「コロイド湯」→「滝湯」→「蒸し湯」→「露天大鉱泥浴場」→「鉱泥小浴場」→「地下鉱泥浴場」といくつもの浴場を2周してたっぷりと保養ランドの泥湯を堪能することができましたが、なんだかせわしなかったな~。

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