別府市明礬5組 (7:00-20:00 無料)
鉄輪温泉から国道を明礬温泉へと向かうと九州自動車道の高架下をくぐって間もなく右手に小さな集落があり、湯の花採取小屋が見えてくる。 そこの信号を右折して車1台がようやく通れるような細い急坂を下っていくと、左手に鶴寿泉が見えてくる。 屋根の上に湯気抜きの付いた湯小屋は浴場が男女左右に分かれ、その真ん中に立派な地蔵堂が設置されています。
集落内には駐車スペースが無く道路も狭いので、車で行った場合は、国道沿いの土産屋で何か買うか食べるかするか、駐車場を持つ近くの宿で立ち寄り入浴して、少しの間駐車させてもらうのがいいと思います。
入浴料は無料との事ですが、やっぱりこんな雰囲気だとお賽銭を上げない訳には行きませんね。(笑) 旅の安全をお願いし、入浴させていただける事に感謝して、寸志ではありますがお賽銭を納めさせていただきました。
表の引き戸を開けると、すぐ脱衣所になっていて、簡単な脱衣棚が置かれています。 その奥にが浴場で、四角いシンプルな湯船には熱く澄んだ源泉が掛け流されています。 浴場の床と壁面下半分は石造りで浴槽は肌触りのよい木製の、歴史を感じさせる浴場です。
私が伺った時は毎日のように来ていると言う常連さんが入浴中で、鶴寿泉の事や別府の共同浴場や野湯の事など、あれこれお話を伺う事が出来ました。 この事により後に私は、今回入浴を諦めていた温泉に入浴する事も出来、この偶然の出会いもまた、お地蔵さまのおかげかと思わずにはおられませんでした。
温泉については、訪問前にネットなどで目にしていた「白濁した硫黄臭プンプンの源泉」では無く、「あれれれ?」と思いましたが、近年源泉の変更などあったのかな? 私が目にした温泉は僅かに温泉臭を放つ無色透明の源泉で、とてもサッパリしたものでした。
別府市の担当課に確認してみたら、ここ数年は源泉の変更はないとの事でした。 もっと以前に変更されたか、天候や経過時間によって温泉の状態が変化するのかもしれませんね。
このようなだれでも無料で利用できる昔ながらの共同浴場はこれからも大切に守っていってほしいものですね。 |