足寄郡足寄町茂足寄162-1 ☎0156-29-7370 (10:00-20:00 300円)
神秘の湖オンネトー近くの雌阿寒温泉郷にある赤い屋根のロッジ風の温泉民宿。 高原に建つ別荘のような外観からは想像も出来ない位インパクトの強い内湯と、まるでプールのような開放的で広々とした露天風呂があります。
特筆すべき男湯内風呂は、新鮮この上ない稀に見る硫化水素泉の足元自噴なのです。 源泉温度が41度と入浴に適した温度であるが故になせる技なのでしょう。
源泉の自噴する天然の岩盤の上に浴場が造られていて、まるで歴史ある湯治場のようです。 岩盤の割れ目には玉砂利が敷き詰められ、そこからこんこんと新鮮な源泉が湧き出しているのです。 画像からも分かる通り、空気と触れあう事無く湧き出したばかりの源泉は、硫化水素泉特有の白濁を呈する事無く澄んだ清水のようで、底のコントラストが鮮やかに目に映ります。 また、泉質もなかなか強力なものであり目やキズにしみます。 特に内風呂ではそれを実感することができます。 このことからもこれがいかに新鮮な温泉かという事がわかるでしょう。
内湯の男湯と女湯は湯船の底でつながっていて、男湯で自噴した温泉が女湯へと導かれる構造です。 基本的に別浴の内湯ですが、女湯側からは男湯に戸を開けて出て来られる造りです。 足元自噴の素晴らしい温泉を女性にも味わってほしいという館主の心意気が伝わります。
通常露天風呂に行くには再び着衣して館内を移動しなければならないのですが、、、実は、、、この男湯の低い窓を開けると踏み石があり、露天風呂に続いています。 ただし、露天風呂の女性側に出てしまうので、男性はお気を付けください。
露天風呂は男女別の脱衣場から浴場に出るわけですが、女性出入り口のすぐ前には高い塀で仕切られた女性専用エリアがあります。 混浴側とは一部開いた所でつながっていますが、男性は立ち入りできないので、安心して入浴する事が出来ます。 広々とした混浴側に比べると狭いので、空いていたら混浴側での入浴もお勧めします。
この露天風呂は夕方到着直後に入浴時、青白濁色を呈していたのですが、翌朝入浴するときれいに澄んでいました。 というのも、硫黄泉は時とともに酸化し白濁してくものなので、湯を入れ替える前と後では湯の色が違って見えるそうです。
私たちは旅の疲れからか夕食後すぐに寝てしまい夜間入浴はできませんでしたが、こんな露天風呂で降る様な星を眺めながら入浴できたら気持ち良かったでしょうね。
尚、営業期間は4月下旬〜10月中頃までだそうです。
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