雌阿寒温泉(野中温泉別館):北海道) '08.5月

歴史ある野中温泉別館 硫化水素臭プンプンの内湯 内湯の外にある露天風呂
粋な仕切りが男女を隔てる 基本的に男性露天風呂 屋根・石垣付きの女性露天風呂

足寄郡足寄町茂足寄159 ☎01562-9-7321 icon088ie.gif (9:00-21:00 350円)

大正時代から営業されている歴史ある温泉宿ということなので、湯治場風の鄙びた温泉を想像していたのですが、実際に訪れてみたら、外観はどこにでもある普通の旅館といった感じで、いまいち拍子抜け。
ところがどうでしょう。   内湯を覗いた時、強烈な硫化水素臭が鼻腔をくすぐると共に、その温もり感あふれる風情を感じ「あ~、来てよかった~」と思ったものです。
この内湯はトド松とエゾ松を用いた総木造で、その掛け流された源泉は床を温め、心まで温めてくれます。   こんな浴場で、床に寝っ転がって天井を眺めながら掛け湯をする。   こんな入浴法の似合う浴場のような気がしました。

内湯の窓の向こうには二つの露天風呂が見えています。   それぞれの内湯から戸を開けて出て行く事が出来ます。
男湯の正面にある岩風呂には石垣から源泉が注がれていて、とても開放的です。   かたや女湯側にある屋根の付いたあずまや風の湯船には、低い塀があり目隠しのようになっています。
実は、それぞれ基本的には男湯・女湯だったのですが、私は混浴なのだとばかり思って、両方とも入浴してしまいました。
というのも、露天風呂には特に男女の表示があるわけでもなく、可動式の仕切りみたいなものはあるのですが、他に入浴者もなく行き来できるようになっていたもので、、、。←言い訳(笑)

話によると、元来混浴の露天風呂を男女別にしたものの、暗黙の了解で実質男性側は混浴という、湯治場などによくあるシステムなのだそうです。   女性側の露天風呂は男性入浴不可、男性側の露天風呂に女性が来ての混浴はOKだそうです。
可動式の仕切りはそういう事だったんですね。
お客さんのマナーを信じてそのようにしているそうです。
内湯と泉質は変わらないようですが、自然の原生林に囲まれての入浴はまた内湯とは違う開放感に満ち溢れたもので、何とも言えないものがあります。

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