万座温泉(元湯 旧日進館):群馬県'06.5月
'09.11月に万座を訪れた時にはもうすでに、元湯日進館に最後まで残っていた湯屋もすっかりなくなっていました。

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元湯 日進館旧玄関

最後まで残っていた日進館 湯屋

最後まで残っていたラジウム湯&鉄湯

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大岩に埋まった真湯&鉄湯&滝湯

消滅した苦湯(別浴)

消滅した真湯&鉄湯&滝湯(混浴)

かつての日進館 日進館跡地 湯畑が残されるのみ

万座温泉の最深部に位置し、目の前の地獄地帯からは活発に湯気が噴き上げる光景が目に浮かびます。

かつては木造の宿泊棟が数棟立ち並び、それぞれ2階部分の渡り廊下でつながっていました。   売店や食堂では湯治客がにぎやかに会話していた姿が目に浮かびます。   ふすま一枚で仕切られた湯治客用の部屋では自炊の湯治客がふすまを開け放して食事やお茶のみを楽しんでいました。

やがて火災により湯屋のある1棟を残して本館は消失してしまい、宿泊は実質的に系列の万座温泉ホテルへと移ってしまいましたが、我が家のような熱烈な日進館ファンは湯屋棟の2階にわずかに残った部屋を選んで宿泊していました。   

その後土石流により、その湯屋棟も1階浴場部分は土砂に埋まってしまいました。   万座の霊泉とまで言われ、一番人気だった別浴の苦湯、混浴の真湯・鉄湯・滝湯の浴場は現在でも埋まったままで復旧の見込みはないそうです。

唯一被災をまぬがれたかつてのラジウム湯の浴場で日帰り入浴のみ受け付けられ、ラジウム湯と鉄湯を男女別日替わりで楽しめます。   同系列の万座温泉ホテルの外湯的存在となってしまった今日ですが、かつての賑わいを知る者としては一抹の寂しさを覚えます。  

そして現在は、建物はすっかり取り壊され、湯畑がかつてそこに温泉宿があった事を伝えるのみとなっています。

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