葛温泉(河原の野湯):長野県 '05.5月〜'07.8月

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北アルプスに源を発する高瀬川

熱湯が湧き出している

常に撹拌しながらの入浴

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天然岩を利用した湯船

こちらも気持ち良いものです

砂が付かぬよう着替えは岩の上


葛温泉付近で河原に温泉が湧き出している事は知っていたが、現地で聞けばすぐ分かるだろうといった安易な気持ちで行ったことが間違いだった。   周辺の宿で「河原の温泉」の事を聞いてみたが、「そんなの知らない」といった返事が返ってきた。   河原にあるのは確かなのだから河原を歩いて探索する事とした。   

河原に下りるのにはかなり急な堰をずり落ちるようにするしかない。   試しに登ってみると岩登り宜しく3点支持動作でも危ない傾斜である。   宿の方が教えたがらない理由は「これ」だったんだと気づく。   大雨でも降ったらここはあっという間に濁流となり、人なんかイチコロだろうからね。

さて河原をトボトボ歩きながら目を凝らしていると、赤く変色した所を発見。   ほんのり湯気も立っていて怪しい。   何のためらいもなく手を突っ込んだら、火傷するほどの熱さのため慌てて川水に手を浸け冷却する。

今度は改めて温度確認。   湧出口付近はまさに熱湯で触る事すら出来ない。   徐々に下り、川水と合流する地点なら温いだろうと思っていたらまだ熱かった。   温泉卵の残骸があるわけだ。

すばやく裸になり、恐る恐る冷たい川に身を沈め源泉に向ってこれまた恐る恐る進むと前面から熱い温泉、背面から冷たい川水が肌に触れる。   我慢できず一旦川に退却し、今度は手の平で川水を引き入れ温泉と混ぜながら前進した。   丁度いい温度の所を見つけたがチョット油断して手を休めると熱くなってしまう。   結局ここで入浴している間じゅう私の両手はまるで立ち泳ぎをしているシンクロナイズドスイミングの選手のように忙しく動き続けていた事は言うまでもない。

後日、水の量の少ない時期に訪れた時は湧出口の下に「コの字型した岩」が露出していて、周囲を石で囲い川水と源泉をブレンドすると適温の湯船が出来上がった。   夏場は川と交互に入るのもいいもんです。
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