かんの温泉(菅野温泉旅館):北海道) '08.5月
秘湯の佇まい 菅野温泉 | 露天風呂 福録の湯 | 源泉の注ぐ丸木風呂 | ||
底から湯が湧く岩風呂 寿老の湯 | 大浴場 毘沙門の湯 | 大浴場は男女別の脱衣所がある | ||
大浴場 布袋の湯 | 大浴場 打たせ湯 恵比寿の湯 | 家族風呂 弁天の湯(鍵付き) |
河東郡鹿追町然別峡 ☎0156-66-2848 (10:00-18:00 1000円) 大雪山山系の南端、然別峡に湧く標高780mの歴史ある秘湯。 鹿追町の主要道路から、原生林を貫き然別峡へと向かう道を10数キロ走るのだが、途中何度も鹿の群れと出会った。 道中には人里もなく、人口よりも鹿の数が多いことは間違いなさそうだ。 菅野温泉は傾斜地に立地し、駐車場から宿の玄関まで続く上り坂をとぼとぼ歩いて行く途中には、渡り廊下でつながれた鄙び感あふれる浴場や湯治棟があります。 この湯治場の原点ともいえる雰囲気に期待が膨らんでいくと共に、ここに宿をとらなかった事を歩きながら後悔したものです。 事前に分かっていたことではありますが、浴場の案内板を見てその数に圧倒されました。 もともと温泉が自然湧出する所に浴場を造ったそうで、館内のあちらこちらに浴場が点在し、今もなお「菅野温泉で治らぬ病はない」と言われています。 「福録の湯」は然別峡を目の前にして入浴できる露天風呂で、宿主手造りという丸い浴槽と長方形の湯船があります。 脱衣場は男女共用ですがタイミングさえ見計らえば、二つある湯船は離れていて、お湯は茶緑白濁系で透明感もなく、混浴でも入りやすそうです。 何といっても、このロケーションと開放感は最高です。 丸い大きな浴槽に源泉が注がれ、長方形の浴槽に注がれる仕組みになっているので、後者の方が湯温も低く長湯向きです。 岩風呂「寿老の湯」は洞窟を思わせる大きな岩風呂で、昔は露天風呂だったそうです。 脱衣所は男女共用です。 透明度抜群のとても澄んでいる温泉で、自然岩盤の底から源泉が湧出しているのが良くわかります。 もともと露天風呂なのだから当たり前かもしれませんが、内風呂とは思えないワイルド感に浸れる事請負です。 大浴場には大きな瓢箪型の「毘沙門の湯」・岩盤から自然湧出する温泉を溜めた「布袋の湯」・同じく自然湧出の温泉を利用した打たせ湯「恵比寿の湯」があります。 それぞれ温泉析出物の堆積により、自然の織りなす芸術作品のようです。 この大浴場は唯一男女別の脱衣場があり、それぞれの出入り口から浴場に入ることが出来るので、「ここなら女性も落ち着いて入っていられる混浴だ」と妻が言ってました。 鍵付きの家族風呂「小浴場」もありますが、それぞれの浴場には女性専用時間もあるので、「どうも混浴は、、、」と思われる方も時間帯を考えていくつもの温泉に入浴される事をお勧めします。 私達が訪れた時は丁度女性専用時間帯で入浴者もおられ、撮影は遠慮いたしましたが、この他に見晴らしの良い「中浴場」があります。 |
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