白石市鎌先温泉1-51 ☎1224-26-2161 (10:30-16:00 500円 立ち寄り入浴は大浴場と露天風呂のみ入浴可)
鎌先温泉は、600年以上も昔、里人が鎌の先で発見したと伝えられる山あいの温泉です。 古くから湯治場として栄え、奥州の薬湯として名高く、万病に効く薬湯として親しまれてきたという事です。 温泉組合の共同駐車場から山に沿って立ち並ぶ温泉旅館を眺めると、歴史を感じさせるような建物がいくつも目に入ります。
温泉街の高台に建つ、この木村屋旅館も建物は新しいものですが元禄元年創業の老舗宿です。
浴場は宿泊者専用の混浴「天狗岩風呂」と同じく宿泊女性専用の「かっぱ風呂」と立ち寄りでも利用できる展望大浴場「月見浴殿」と「露天風呂」があります。
混浴の「天狗岩風呂」は一見洞窟のようにも見える不思議な造りで、男女別々の脱衣所から浴場に入ってくる造りになっています。 湯気でかすんだ浴場には柱状の物がオブジェのように立っていてなんだか鍾乳洞にでも迷い込んだようです。 このオブジェは他人の視界から身を隠すにはいいかもしれませんが、その逆もまたありですね。
最上階にある大浴場は見晴らしも良く、温泉街のみならず周辺の山なみを見渡す事も出来ます。 この大浴場の源泉は澄んでいて入り口に有った源泉とは違うものかと思ったら、色のついた湯を嫌うお客さんもいるので、源泉をろ過して浴槽に流しているとの事です。
大浴場から扉を開けて外に出た所にある露天風呂は温めですが源泉かけ流しの鉄系温泉です。 周囲を目隠しの塀で囲ってあるため、大浴場のように湯に浸かっての眺望は望めませんが開放感はあります。 底に湯の花が溜まっていてヌルヌルしますが、私はそんな所が大好きです。
濃そうな源泉はまさに薬湯という感じで鉄系の温泉にしては珍しく帰宅後もしばらく衣服が香っていました。(笑) |