壁湯温泉(共同浴場):大分県) '13.09月
福元屋の看板から急坂を下る | 渓流沿いまで降りると浴場がある | 浴場の天井部分が脱衣所 | ||
脱衣所から階段を下りた所が浴場 | 画面右側が身体を洗う浴槽(排水路) | 岩盤をくり抜いた趣のある湯船 |
玖珠郡九重大字町田壁湯 (7:00-22:00 200円) 国道387号線に立っている福元屋さんの看板から川側へと続く急な細道を降りて行った行き止まりがこの壁湯温泉共同浴場です。 屋根は掛かっていますが、特に壁やドアはなくいきなり脱衣所が現れるのでびっくりしました。 脱衣所手前の柱に設置された箱に入浴料金を投入し、何ともオープンで簡素な脱衣所へと向かいます。 脱衣所の奥には盗難防止のためか道路に良くある凸面鏡が置かれています。 幸い今回は脱衣所に誰も居られませんでしたが、アッチ向いて着替えてもコッチ向いて着替えてもなんだか気恥ずかしい感じがします。(笑) 階段を下りて湯船へと向かうと常連さんが入浴中でした。 妻が掛け湯をして湯船に入ろうとすると、常連さんが「ここは掛け湯しなくていいの。 その代わりここから入って。」と指差す先を見ると、コンクリートの壁で仕切られた排水路のようなものがあり、ここが洗い場だそうです。 そういえば、以前他の共同浴場でもいくつかに仕切られた浴槽を下流の方から順番に上がって来るように言われたことがありました。 先人の知恵ってものなのでしょうね。 脱衣所からは良く見えていた町田川の渓谷美も湯船に浸かってしまえば護岸壁によってその視界は狭くなり、上半分の岸壁しか目に入らなくなり残念です。 先ほどまでいた脱衣所の床は湯船の半分ほどを覆う天井となり、さらにその上には共同浴場全体を覆うように屋根が掛けられています。 湯船は福元屋のそれと比べ、天然の岩盤にコンクリートで手を加えたものの様に思えます。 源泉は底の岩盤ヵら湧出しているとの事で、その場所には大きな石が置かれています。 この石を動かすと底が抜けると注意書きがありましたが、私にはどうしてなのか良くわかりませんでした。 昔から居るいたずらっ子対策なのではないかと思うのですが、底が抜けて湯船ごと崩落してしまうのでしょうか。 私には石を動かす勇気はありませんが、、、。(笑) 温るめの湯のため皆さん長湯のようで、夕方になると次々と常連さんがやってきました。 混浴の原風景が残っている素敵な共同浴場、いつまでも大切に守っていってほしいものです。 |
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