壁湯温泉(福元屋):大分県) '13.09月

福元屋へと続く小道入り口 古民家風の雰囲気 露天風呂の隣にある女湯湯屋
岩盤をくり抜いた穴倉の様な女湯 渓流沿いの露天風呂 薄暗い洞窟風呂のようです
天然の岩盤を利用した湯船 渓流側にある夏季限定の露天風呂 ここからの景色は最高

玖珠郡九重町大字町田62-1 ☎0973-78-8754  icon088ie.gif  (7:00-21:00 300円)

国道387号線沿いに立つの案内看板を見落としてしまうと通り過ぎてしまいそうな細い小道を川に向かって降りていくと、左手に福元屋さんへの入り口が見えてきます。   この道をさらに下った先には共同浴場があります。
受付のため母屋に向かうと、渋い和風の玄関が見えてきます。   館内もグッと渋い古民家をイメージしたような内装で落ち着いた雰囲気が漂います。

立ち寄りで利用できるのは混浴の天然洞窟風呂とその隣にある女性専用の洞窟風呂だけですが、このほかに宿泊者専用の貸切風呂が2箇所あるそうです。

当然私達は天然洞窟風呂へと向かいます。   この露天風呂の手前に隣接して女性専用風呂の湯小屋があり、脱衣所と穴倉のような手彫りの湯船があります。   天然洞窟露天風呂にも脱衣所はありますが、女性はこちらの脱衣所を利用するとよいでしょう。   妻が入浴した時に私も入り口から覗かせて頂きましたが、脱衣所からさらに階段を数段下りた先にある湯船は蒸し湯の様でもあり、妻曰く薄暗くて圧迫感があり長居は無用との事でした。

天然洞窟風呂は、遠い昔川が岩盤をえぐった所に湯船を造ったらしく、湯船の半分ほどが洞窟状になっていて、浴場の一番奥に脱衣棚がありその手前には、一人用の洗い場が申し訳程度にあります。
覆い被さるような苔むした岩盤と浴槽は天然そのものの岩で、源泉が底と岩盤から湧き出しているとの事です。
すばらしい野湯と比べても引けをとらないその雰囲気に自然温泉大好きな私のテンションは上がりまくりです。
そんな私と対照的に温る目の湯に浸かる人々は川のせせらぎにジッと耳を傾け瞑想でもしているかのように湯と一体となって入浴されていました。

浴槽はかなり深く、天然物なので底の岩盤はゴツゴツしていて大きな石がごろごろしています。
浴槽内で移動する時は歩くというよりも泳ぐ感じの方が楽です。
湯に入ってしまうと傍らを流れる町田川の清流を見ることは出来ませんが、その渓谷の美しさは四季折々相当なものであろうと想像できます。

川側に張り出すように岩盤を彫って造られた夏季限定の露天風呂があります。   こちらの湯温は天然洞窟風呂のそれよりも低いので夏季限定とされているのでしょう。
ただ、そのロケーションは素晴らしく、川の中で入浴しているような錯覚に陥ってしまいます。

日常に疲れたとき、時間を気にせず、のんびりと過ごしたい宿のひとつではないでしょうか。

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