岩間温泉(岩間の湯・他):北海道) '08.5月

車を置き丸太橋を渡る 再び丸太橋を渡ると到着 岩の間から温泉が湧き出しています
温泉をくみ上げ川水を注入 脱衣所はスノコです 岩間の湯
とっても開放的でついポーズ(笑) 付近の野湯(その1) 付近の野湯(その2)

糠平温泉から国道273号線を20kmほど北上し、三股という所から石狩岳登山道方面へと向かう未舗装の林道に入る。   
林道に入って間もなく最初の分岐点に出くわす。   渓流沿いの道と山奥の登山道に向かう道。   迷った挙句に、石狩岳登山道方面の山奥へと向かう道を選ぶ。   車とはいえ間違えれば片道10kmのでこぼこ道を往復してまたこの分岐点まで戻らなければならない。
「行き止まりになるはずだから間違っていたら引き返せばいいじゃないか」と強気の発言をするも、私の選んだ道は渓流からドンドン離れてしまい、実は内心とても弱気になっていました。   なぜならば、岩間温泉の湯船の前に広がる渓流や丸太橋の画像が頭にあったから、渓流から離れるのはとっても不安だったのです。

その後でこぼこ道をしばらく道なりに走ると、渓流にかかる橋があり、石狩岳が見晴らせる広場に出ます。   「ここだ!」と周辺を探索するも温泉らしきものは発見できず、橋を渡ってさらに先へと向かいました。
やがて林道がいきなり渓流とクロスします。   渓流を渡った先に林道は見えていますが、普通の車はここまででしょう。   「岩間温泉駐車場」と書かれた丸太が立っています。   ここではじめて道が間違っていなかったことを確認し、思わずホッとした。
渓流に架けられた丸太橋を渡り、先へと続く林道を10分ほど歩くと岩間温泉の対岸に出ます。   ここで再び丸太橋を渡ると、プ〜ンと硫化水素臭が鼻孔をくすぐり、ようやく岩間の湯に到着だ。
なるほど「岩間温泉」、段々になった地層の隙間から温泉が湧き出している。

メインの湯船「岩間の湯」にはパイプで熱い源泉が導かれ、石とコンクリートで造られた湯船には白濁した湯が満ち溢れている。
手もつけられない位の温度なので、源泉のパイプを外し、バケツを使って溜まっている温泉をくみ出すと共に沢水のパイプを投入して湯温を下げる。
その間にあたりを偵察していると、他にも沢山の温泉湧出個所と石組みの湯船があり、湧出量の多いものはそれぞれの湯船に導かれていた。   岩間の湯とは違い、こちらはまだ手つかずのようで、かなり藻が密生していたが、もちろんありがたくいただいた。
私は下流側にある二つの野湯を楽しんだが、他にも「岩間の湯」のすぐ隣に石組みの湯船(空だった)、上流側に小ぶりな湯船(知らなかった)があります。

やがて岩間の湯も適温となり、自然の中とても開放的な気分で入浴を楽しませていただいた。
他の湯船と違いここだけは藻や苔の発生が見られず、先人の手が加わっている事が伺える。
野湯が苦手の妻でさえ、綺麗な湯船だし、他に誰もいないせいか、気持ち良さそうにノビノビと入浴していた。
ちなみに、脱衣所は山側に形ばかりの目隠しがありましたが、私達が行った時はほかの入浴者もおらず、湯船の脇に置かれたスノコの上でスッポンポンでした。

大自然の真っただ中にある開放感抜群の温泉、こんなところでずっと遊んでいたいものです。

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