板室温泉(水清館):栃木県) '12.11月

湯治客の多い 水清館 ラウンジは湯治客の社交場 二つある男女別の内湯
混浴の露天風呂「長寿の湯」 簡素な脱衣所 石造りの湯船

那須塩原市板室841-217 ☎0287-69-0173  icon088ie.gif  (原則的に立ち寄り入浴不可 500円)

昔から「湯治療養の温泉」という事で知名度がある板室温泉ですが、ここ水清館はそんなイメージそのまんまといった感じのホッとできるどこか懐かしいアットホームなお宿です。
原則的に立ち寄り入浴は不可のようですが、無理を承知でお願いしたら受け入れていただきました。

外観からして気取りのない人情味あふれる宿である事が感じられます。   扉を開けて館内に入るとそこは昭和以前の懐かしい湯治宿その物で、私の期待は裏切られませんでした。
玄関兼ラウンジに置かれたソファーでは湯あがりの寝間着姿の湯治客がくつろぎ、宿の方と親しげに世間話をしている。   その横で、宿のお子ちゃまがオモチャ遊びに興じ、その様子を湯治客が見守りあやしてくれている。   核家族化の進んだ都会ではすっかり見かけなくなったそんな情景に懐かしさを覚え、私がボーっと眺めていると、「コーヒー自由に飲んでってね~」と忙しそうに歩き回っている女将が気さくに声をかけてくれた。   露天風呂の湯がまだ溜まってないとの事で、しばらくの間この何とも居心地の良い「昭和の空間」でのんびりさせて頂く事とする。

玄関を入って左右に伸びる廊下を右手に進んだ先に男女別の内風呂があります。   タイル張りの浴場には扇方の小振りな湯船があり、癖の無い、ほぼ無味無臭の源泉が掛け流されています。
建屋内に湯船があるため、露天風呂と比べ湯温は暖かく、じっくりと温まるには内風呂が良いでしょう。

混浴の露天風呂「長寿の湯」はこの浴室とは反対側、玄関入って廊下を左方向に進んだ先の中庭のような所にあります。
脱衣所は男女共用で、湯船は5~6人も入ったら一杯になってしまいそうな大きさです。
私達は4人で入浴しましたが、手足を伸ばしてくつろぐにはこれ位が適正人数かも知れません。
温めの源泉が湯口から掛け流され、長湯してものぼせない、なるほど湯治向きの温泉です。
露天風呂と言っても屋根が掛けられ、周囲は目隠しの垣根で囲ってあり、雨や雪の日でも快適に入浴できる事が出来ます。
立地が宿の裏庭のような所なので、眺望は良くありませんが、平屋建ての宿故日当たりは良く、快適な入浴が楽しめました。

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