稲子湯温泉(稲子湯旅館):長野県 '06.6月

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稲子湯旅館全景

苔むした岩積みの内風呂

源泉を肌で感じられます

南佐久郡小海町大字稲子1343 рO267−93−2262 (9:00-15:30 600円)

八ヶ岳連峰の天狗岳北東山腹にある一軒宿の温泉、北八ヶ岳のトレッキング基地としても有名で、私も学生時代には北八ヶ岳方面に向かうバス乗り場として何度かここを訪れましたが、温泉に入ったのは1回しかありませんでした。   シュワシュワする冷たい温泉の記憶が今でも忘れられずにいました。

数十年ぶりに訪れた稲子湯はとても静かで往時の賑やかさは無く、時の流れを感じてしまいました。   私には登山客でごった返していた記憶しかないので、どことなく寂しさを覚えてしまうが、温泉目当てで訪れる者にとっては今のような静かな温泉の方が実はありがたい。

ロッジ風の建物に入り、帳場で入浴料を支払い浴場へと向かうとラウンジでくつろいでいる方々が目に入りました。   ハイキングスタイルの彼等彼女等はきっと下山後に入浴してバスを待っているのでしょう。   昔はとても中には入りきれず外でザック枕に居眠りしていたものです。

ラウンジを通り過ぎたその先に男女別の内風呂があります。   浴場への扉を開いた途端かつての記憶がよみがえり、とても懐かしく感じられました。   ただいま〜って感じかな?   久しぶりのご対面です。   淡濁りの湯船にはわずかに湯の花が浮かび、温泉の香りが漂っています。   男女の境の岩積みは苔むしていて重厚感を覚えます。    

湯船に手を入れてみるととても熱く、猫肌の私には厳しいものがありました。   そこに入ってこられたのが温泉めぐりを楽しんでいると言う若者。   彼も熱そうにしているので、「うめていいかな?」と聞くと同意してくれたので、コックをひねり冷たい源泉一気に投入、、、体に浴びるとピリピリする。   まるでコーラを浴びる感じ。   冷泉を口に含むとシュワシュワするのは以前から知っていたが、体に浴びたのは今回が初めてだ。   熱い湯に浸かり、のぼせそうになると頭から源泉を浴びてクールダウン。   刺激的な爽快感が味わえます。

味はタマゴ風味のよく冷えた炭酸水ってところかな?   炭酸鉄系硫黄臭の冷たい源泉を数十年ぶりに味わい、幸せ感にも浸った入浴でした。

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