南佐久郡南牧村海尻本沢温泉 рO90−3140−7312 (内湯800円 露天風呂600円)
通常、本沢温泉に向かうには八ヶ岳の登山基地である稲子湯から湯川渓谷沿いの登山道に向かうのですが、私が向かった時はこの道が通行止めで、八ヶ岳CCを経由する山道を心細い思いで登山道入り口に向かったのでした。 舗装道路は本沢温泉入り口の看板までで、ここからは未舗装のかなりスリルのある林道を登って行くのだが、車に一切傷をつけたくない方や運転に自身の無い方は車を林道入り口に置いて行った方がいいでしょう。
私もどうしようか迷いましたが、前を4WD車が上がって行ったので後に付いて林道に入り、何度か枝や地面を擦りながら2WD車限界の下の駐車場にたどり着き、ここからは歩いて本沢温泉に向かったのでした。
歩き始めて10分程で4WD車でも限界の上の駐車場を通り過ぎ、ここからがんばって山道を歩くと1時間程で本沢温泉の山小屋に到着します。
受付をすべく山小屋の中を声を掛けながら炊事場まで右往左往するも返事がありません。 実にのどかなものです。 やがてどこからとも無く館主が現れ、無事受付を済ませました。
男女別内風呂の苔桃の湯へは本館から延びる廊下で新館へと向かいます。 若干濁りのある薄口しょうゆラーメンのスープの様な色の温泉がたたえられた湯船からは浴場の床に温泉があふれ出し、温泉成分が美しい波模様を描き出しています。
日本最高所の露天風呂雲上の湯(2150m)は山小屋からさらに登山道を5分程上った湯川源流沿いにあります。目の前には八ヶ岳連峰の硫黄岳(2765m)がそびえ立ち、斜面にへばり付く様に造られた湯船の傍らを沢が流れ、他には何もありません。 脱衣所もスノコを敷いてあるだけで、目隠しなどありません。
木製の浴槽には白濁した硫黄泉がガスと共に自噴し掛け流されています。 周囲を見渡しても人工物は全く無く、自然との一体感を身をもって感じることが出来ます。 誰もいない事を良い事にスノコの上で横になっていると稜線を行く登山道で男女が手を振っています。 別に意識することも無く、私も裸のままで手を振っていました。
この露天風呂はハイシーズンの休日には入浴待ちの列が出来るそうです。 私は待っている人を気にしながらの入浴なんてごめんだな〜。 こんなロケーションだったら長風呂したいしね。
自然に抱かれながらの入浴、、、最高です。 今度は秋に来てみたいな〜。 |