足柄下郡箱根町宮ノ下66 0460-2-2261 (11:00-14:30 2000円)
国道1号線に面して大和屋ホテルの案内所があり、私が名前を告げると連絡を取り合いようやくロープウェイの乗車許可下りた。 敷地内に怪しい人物を入れないためなのかも知れないが、いささか大袈裟な様な気もする。
自家用ロープウェイ夢のゴンドラ号に乗車し、朱色した宿の屋根を眺めながら約60m下の谷底まで一気に降りる。 ゴンドラを降りると、案内所のある宮下温泉街の喧騒が嘘のようで、まるで山奥の秘境に足を踏み入れたような気さえしてくる。 遊歩道を宿へと向かうと、池を配した庭園の先に大正時代の建築といういかにも老舗旅館といった風格を漂わせた玄関が見えてくる。 時代を経たものだけがかもし出す程よい鄙び感が私のような温泉好きにはたまらない。
太閤の岩風呂と名付けられた男風呂は湯船部分が岩風呂風の造りの大浴場で灯篭まである。 早川の渓流側に広く開いた窓からは渓谷の眺望が利き、谷底ながら展望風呂のようだ。
敷地内の遊歩道を行くと野趣豊かな長寿野天風呂がある。 この浴場は時間帯で男性タイム・女性タイム・混浴タイムと別れている。 男性用の脱衣所は湯船の目の前に脱衣カゴがあるだけだが、女性には目隠しの付いた脱衣エリアも用意されている。 季節の植栽が施された岩風呂の先には東屋があり、のぼせたら裸のまま休憩することも出来る。
敷地内の遊歩道を山側に向かうと貸切風呂のねねの湯がある。 周囲をしっかり目隠しされているのだが、対岸の山並みが目に入り決して圧迫感は無い。 家族やカップルで入浴するのに丁度いい大きさです。
箱根温泉郷の中で秘湯感を味わえる数少ない温泉ではないでしょうか。 |