五色温泉(五色の湯旅館):長野県 '06.5月

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一見 平屋のような五色旅館

一段高い所にある女湯露天風呂

混浴露天までは歩いて数歩

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渓流に面した混浴露天風呂

内湯の湯屋

鄙び感あふれる内湯

上高井郡高山村五色温泉  рO26−242−2500 icon088ie.gif (10:00-15:00 500円)

松川渓谷の上流に湧き出す五色温泉には、大正時代まで8軒の宿があったのですが笠岳の大崩落により全滅してしまい、五色の湯旅館だけが今の場所に再建されたそうです。

五色温泉は、その名の通り天候の変化によって湯の色が微妙に五つの色に変化すると言われています。   源泉の泉質が違うのかもしれませんが、私が訪ねたときも露天風呂と内湯の湯の色は全く違うものでした。

松川渓谷にへばり付く様に建てられた建物は玄関が最上階にあたり、渓流に面した露天風呂に行くには階段を下りトンネルのような廊下を進んで行きます。   その途中に温泉成分の結晶した大岩が廊下中程までせり出していて、秘湯好きにはたまらない雰囲気をかもし出しています。

内風呂は本館とは別棟の木造湯小屋内にあります。    脱衣所から廊下に溢れ出す硫黄臭に誘われるように浴場を覗くと、昔懐かしい板張りの四角い浴槽に、まるで入浴剤でも入れているのではと思えるほど鮮やかなグリーンの湯がたたえられていました。   長い年月が作り出した浴場の鄙び感はただそれだけで、「来てよかった〜」という気持ちにさせてくれます。   浴槽には熱い源泉が掛け流されているため、水を混ぜながらの入浴となりましたが、熱さに耐え何とか肩まで浸かった時、思わず満足のため息が漏れてしまいました。

いったん館内に戻り、内湯へと向かう分岐点をさらに先に進むとドアがあり、その先に露天風呂があります。   すぐ脇を渓流が流れ、まるで川原で温泉に入浴している様で開放感抜群です。

渓流側が混浴の岩風呂で浴槽が二つあるのですが、 私が訪ねた時は手前の大きい方だけお湯が張られていて、もう一つは枯れた池のようでした。   一段高い所にある隣の女風呂は植栽と簾で多少目隠しはあるものの渓流側はオープンで閉鎖感は全くありません。   ただ、真上を見上げると一部客室の窓が見えるそうです。   男女別の脱衣小屋がそれぞれの浴槽の脇にあるので、女性もバスタオルでも巻いて移動すればそれほど抵抗無く開放感たっぷりの混浴を楽しむ事が出来るもではないでしょうか。

露天風呂の温泉は灰濁色で黒い湯の花がふわふわと浮かんでいます。   内湯とは泉源が違うのではないかと思えるほどで、ここに五色の湯の不思議を見ることが出来ました。   残り3色を見にまた何度でも足を運びたいと思えるお気に入りの温泉となりました。

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