夏油温泉(元湯夏油):岩手県) '10.9月

元湯夏湯 本館 時代を感じさせる湯治場風景 女性専用の「滝の湯」
「疝気の湯」 激熱の「大湯」 この熱さが効くんだとか「大湯」

北上市和賀町岩崎新田1-22 ☎090-5834-5151 icon088ie.gif  (10:00-15:00 露天のみ500円)

夏油温泉の中心的宿で、いくつもの宿泊施設や食堂・売店が立ち並び、まるでひとつの集落のようです。     営業期間は基本的に5月初旬~11月中旬で、1年の半分は休業になります。

食事付きの旅館部と秘湯感あふれる自炊分があります。     宿泊者は全ての浴場に入れますが、日帰り入浴の場合は3つある内湯には入浴できません。

受け付けを済ませると敷地内に点在する露天風呂の説明をしてくれるのだが、たくさんありすぎてほとんど頭に入らない。   というか、私の頭はもうすでに風呂に飛んでしまってはやる心を抑えながら説明を聞いていたという感じでした。

いくつもの湯治棟と食堂や売店の点在するメインストリートを進むとやがて川へと向かって下降を始める。     その途中にあるのが女性専用の「滝の湯」だ。    
受付時、はやる気持ちを抑えられず、ろくに説明を聞いていなかった私がいけないのだが、後で出てくる「女(目)の湯」が唯一の女性専用風呂で他はみな混浴(女性専用時間有り)だと思い込んでいたので、何のためらいも無く「滝の湯」の扉を開け、浴衣を脱いでいたら後から女性客が現れ一言「ここは女湯ですよ」、、、焦った事は言うまでもありません。     入る前でよかった~。

「滝の湯」を後にし、川原へと続く小道を行くと「大湯」に出ます。   脱衣所は男女別に分かれているが、浴場は混浴です。   まるで硯のように、手前が浅く奥に行くにしたがって深くなっている浴槽に、岩盤から湧き出した源泉が掛け流されている。
聞くところによると、源泉は60度らしい。     昼間、大勢の人が入浴している時はまだ「熱い熱い」と言いながらも少しの間浸かる事も出来ますが、夜間や早朝など、しばらく誰も入浴者が居なかった時などは上澄みに熱いままの源泉が溜まってしまいとても入れたものではありません。
私たち同様、貸切状態の湯を目指して来たというご夫婦と、しばらくの間湯桶でかき混ぜて我慢大会のように入浴しましたが、ビリビリ痺れるくらい熱く、湯の中に入れたのは数秒で、後は掛け湯しながら世間話、、、ま、これもいいかな。

「大湯」から川の下流方向に行くと「疝気の湯」という露天風呂がある。     ここも混浴で、脱衣所は簡単な棚が一つあるだけの簡素な物です。     若干の濁りを呈するあまり熱くない半円形の開放的な露天風呂です。

宿の説明だとここから再び宿のある高台に戻り、先ほどとはまた別の小道を川まで下って他の露天風呂に向かうように言われましたが、私たちがそれを守ったのは初めの一回だけ、2回目からは諸先輩を見習って川原を歩いて楽させていただきました。

「疝気の湯」から下流方向に向かって川原を歩いて行くと(前述のように正規ルートは高台経由の小道です)左に「真湯」対岸に「女(目)の湯」が見えてきます。

「真湯」も脱衣所は男女別ですが、浴場は混浴です。     「大湯」ほど熱くはありませんが、長湯は出来そうもないくらいの湯温で、目の前の川で火照った体を冷やしている人もいました。     入り口に一番近い露天風呂のせいか、私達が行った時は次から次へと入浴者が訪れていました。

「真湯」の対岸にあるのが「女(目)の湯」で、周囲が簾で覆われ、唯一周囲からの視線が遮断されている露天風呂です。     ここも脱衣所は1か所のみの混浴です。     ホウ酸系の温泉だそうで、目の病に効くそうです。     小振りな湯船は崖際に造られ、底の深くなっている部分から源泉が湧出しています。     源泉は温めで、長湯にはもってこいの温泉です。   私たちもここでご一緒したご夫婦とは1時間以上温泉談議に花を咲かせました。

1日では物足りないくらいの温泉で、次回はのんびり湯治なんて感じで来られたらいいな~。

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