蒲原温泉(河原の野湯):新潟県 '07.8月


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旧蒲原温泉旅館部跡から下る

河原の所々で温泉が自然湧出

危険この上ない落石地帯

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激熱地点に迷い込み走って脱出

堰の上は天然の大岩風呂

適温地帯でゆったり入浴


1995年の姫川大洪水により、国道や大糸線を含むこの一帯は壊滅的な被害をこうむり姫川に面したこの地域はすっかり流されてしまいました。   かつてここには秘湯の一軒宿があり、姫川の河原では天然の川湯を楽しめたそうです。

2007年時点でもなお平岩駅側は復旧工事が続いていて、平日はブルドーザーやダンプがうなりを上げています。   はじめ下流(平岩駅)側からアタックするつもりだったのですが、私が訪ねたのも平日で、のこのこ河原を歩いていこうとすると工事現場事務所から危険だからと注意を受け、これ以上の前進は断念せざるを得ませんでした。

他の進入ルートは無いかと国道を上流側に走り、河原へと向かう脇道は無いかと探索したところ、偶然にも旧蒲原温泉旅館部に出る事が出来ました。   さて、ここからどうやって河原まで下りるかという事ですが、執念があればそれは可能です。(笑)   河原にはすっかり色あせたトラロープに「立ち入り禁止」のビラビラがぶら下がっています。   ここを踏み越えた瞬間からは完全に自己責任の世界ですので、覚悟と注意が必要です。

先ほど進入を拒まれた下流側と違って、こちら上流側はほとんど手付かずの状態で、しばらくの間落石危険地帯をビクビクしながら歩いて行かなければなりません。   風が吹くと、小さなガレ石がカラカラと音を立てて落ちてくる状態なので、源泉湧出地点があっても、湯船をこさえてのんびりと入浴を楽しもうなんて気にはなりません。

大きな湯だまりのある堰の上まで来ると落石の恐怖からは逃れられますが、そこら中に大岩がゴロゴロしていて荒涼としています。

所々から源泉が湧出していますが、ほとんどは熱すぎてとても入浴できません。   のんびりと入浴できるのはプールと呼ばれている堰上の大きな湯だまりくらいでした。   リラックスの中にも常に緊張状態の入浴で、離脱後ドット疲れが出てしまいました。

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