二岐温泉(新湯小屋旅館):福島県 '07.4月

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鄙びていても 新湯小屋旅館

婦人内湯岩風呂

混浴内湯岩風呂

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混浴露天岩風呂

まるで野湯のようだ

お見苦しい姿 でも至福のひと時

岩瀬郡天栄村大字湯本字下二俣 0248-84-2210 icon088ie.gif (10:00-16:00 土日のみ営業 500円)

秘湯発祥の地である二岐温泉の中でも、温泉宿の原点を見るようなひときわ鄙びた印象を受ける宿です。   宿の経営者の高齢化に伴い一度は閉館されたようですが、後を数人の有志が受け継ぎ現在は交代で管理しているそうです。   そのような訳で、元々あった「湯小屋旅館」に「新」を付けて「新湯小屋旅館」になったのです。   現在の経営者の方々はそれぞれ本業をお持ちなので、基本的に土日のみの営業だそうです。   基本的にと言うのは、土日以外でも管理人さんがいる時は入浴できる事があるからです。  私達も平日に貸切状態で入浴できました。

古い民家を思わせる外観で、引き戸を開けると土間のような玄関、そして右側に居間があり管理人さんが居られます。   管理人さんに案内され、浴場へと館内なのにワイルドな通路を先に進むと、小ぶりな女性専用風呂があり、さらにその先に大きな混浴の内風呂がある。   私達が訪れた時は女性専用風呂の湯温は低く、とても入浴できる状態ではなかった。   管理人さんによると、季節や天候で湯温が変化するので、安定している源泉を混浴風呂の方に引いてあるとの事である。

混浴の内風呂は建物の最深部で、戸を開くと男女共用の脱衣所があり、さらに戸を開けて浴場に出る造りになっている。   込み合っていたら、女性は専用風呂で着替えた方が気楽かもしれません。   景観も望めず少々薄暗い浴場ですが、熱い源泉が注がれる素朴なコンクリート製の湯船に身を沈めると、そこはタイムスリップした世界のようであります。

混浴の内湯から戸を開いてさらに先にある渓流沿いの混浴露天風呂に出て行く事が出来ます。   自然の大岩を利用したコンクリート製の湯船ですが、周囲に人工物は見当たらず、まるで野湯のようです。   大きい(4〜5人用)湯船の先に小さい(1〜2人用)の湯船があり、渓流までは手が届きそうな感じです。   私も数多くの露天風呂に今まで入りましたが、この露天風呂は自然温泉大好きな私にとって最高の部類に当たるものと思われます。   貸切状態であった事もあり、開放的な自然温泉をたっぷり時間をかけて満喫する事が出来ました。

入浴後、親切な管理人さんに居間で休んでいくよう勧めていただき、宿の話を色々と伺う事が出来ました。   漫画家、随筆家の「つげ義春」ゆかりの宿で、この宿も漫画に登場しているそうです。   土曜のみ、宿泊も受け付けていますが、素泊まり(1泊3000円)のみだそうです。  管理人さんが居れば平日でも入浴できるので、まずは電話をかけて見て下さいとの事でした。

再訪、再再訪、何度でも行きたい温泉です。

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