別府温泉(竹瓦温泉):大分県) ’13.9月

竹瓦温泉 レトロ感あふれていますね~ 広々としたロビー
小上がりの休憩所もあります 渋い! 歴史が感じられる浴場 半地下式なので灯り取りは天井近く

別府市元町16-23  ☎0977-23-1585  icon088ie.gif  (6:30-22:30 100円/砂湯8:00-22:30 1000円)

別府温泉のランドマークとも言える歴史ある市営の共同浴場。
明治12年に入浴施設として建築された当時は竹屋根葺きであった物が、その後改築を重ね、明治35年に瓦葺きとなった事から竹瓦温泉との名称がついたとの事です。
現在の建物は昭和13年に建設されたもので、外観は寺社建築を思わせる唐破風造りとなっており、その重厚さとレトリック感からか、入浴客のみならず多くの観光客がカメラを向けて記念撮影をしています。

玄関を入ると、右手に受け付けがあり、その先は昭和初期の雰囲気漂う、天井が高く広々としたレトロ感あふれる休憩所兼ロビーとなっています。   入浴後に腰に手を当てコーヒー牛乳をゴクゴクっとやる姿が良く似合いそうな、私以上の年代にはどこかとても懐かしい雰囲気です。(笑)
玄関から見て右側は普通浴の浴場で、左側が名物の砂湯浴場となっていて、砂湯では浴衣を着て砂の上に横たわると、「砂掛けさん」が温泉で暖められた砂をかけてくれるのだそうです。 ←私は普通浴場しか入っていない

普通浴場は脱衣所から階段を下った半地下にあり、石貼りの床には温泉析出物による模様が描かれ何とも言えない風情を醸し出しています。   湯船の正面に当たる壁は、おそらくオリジナルの焼きタイルによる物なのでしょう。   陶磁器に描かれた竹林のようで、そこにも床同様温泉成分が付着し、浴場の歴史が見て取られます。

源泉は透明なのですが、湯船に溜まった温泉は淡濁り系で土鉄系の温泉臭が感じられます。
泉質、浴場、建屋全体、どれをとっても、自慢したくなる共同浴場の一つではないでしょうか。

そうそう、余談を一席。
観光で訪れた入浴客と、当然のように湯船の淵に腰かけて温泉談議をしていたら、温泉の状態でも見に来たのでしょう、突然従業員のおばちゃんが現れ、「別府じゃ湯船の淵に腰かけるのはマナー違反なんだよ」と優しく指導してくれました。   
「昔の別府の浴場は今と違ってカランなど無く、みんな湯船の周りで体を洗ったから、入浴者が淵に腰かけると湯も汲めないでしょ」との事でした。 
別府温泉のマナー、一つ勉強になりました。

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