湯沢市秋ノ宮湯の岱106 0183-56-2608 (4月〜11月 9:00-17:00 入館料500円)
秋の宮温泉博物館と言うくらいだから、公共機関の運営する町の歴史博物館と思いきや、なんと古物マニアの館主が一生を掛けて収集したものが陳列されている個人経営の古物博物館だったのだ。
秋の宮温泉郷の入り口から小さな看板を頼りに細い村道を進むと、蔦の絡まる大正ロマン風の建物が目の前に出現した。 ここに温泉が湧き出しているなんてとても思えない外観だ。 女将さんによると、、、元々温泉旅館だった建物に、公的博物館ではあまり見向きもされないような庶民生活の感じられる古物を展示しているとの事でした。
「見学にしますか?お風呂にしますか?」首にタオルぶら下げて行ったわけで、、、やっぱお風呂が先かな?
館内の廊下をどん詰まりまで行った先に階段があり、地下室にでも下りる感覚で降りて行くと、目の前に脱衣カゴがあり、そのすぐ右手は浴室でした。 ドアの先には、、、「これぞ天然物」と思わず叫んでしまいそうな、一枚岩をくりぬいた岩風呂があります。 昔はたぶん、川原の岩盤をくりぬいて源泉を溜めただけの露天風呂だったんじゃないかな〜。 源泉を湯船に導く排水溝のような溝が湯船の周辺に掘られていて、そこを熱湯が流れています。 また、排水は別の溝を伝って川の方に流れています。
二つある浴槽は手前の源泉側が激熱で、もう一方はチョット熱めって感じでした。 「岩盤浴って、こういう所で寝ている事を言うんじゃないかな〜」、なんて思いながら30分の制限時間いっぱい岩盤入浴を楽しみました。
入浴後、建物自体が歴史的建造物のような館内を隅々まで拝見しました。 私は温泉が目的ですが、懐かしさを味わいたい中高年にとっては陳列物を鑑賞するだけでも十分見ごたえはあります。
観覧後、帰ろうとした私達に、「休憩所でお茶でも飲んで行って」と女将さんが手作りの漬物やお茶を振舞ってくれました。 人情って嬉しいですね。 今度来る時にもまた立ち寄りたくなりました。
女将さんによると、「温泉は浴場が一つしかないので混浴ですが、カップルで見えた時は必ず貸切にして後の人は待ってもらっている」との事です。 同性の場合は応相談みたいです。 |