赤湯温泉(山口館):新潟県) '09.10月

苗場スキー場から赤湯林道に入る 駐車場からはしばらく林道歩き アップダウンのきつい登山道
ランプの宿 山口館 もとは内湯だったという 薬師湯 渓流に面し開放的な玉子湯
足元から源泉が湧出している 基本的に女性専用の青湯 周囲が囲われていて女性でも安心

南魚沼郡湯沢町三国475 ☎0257-72-4125(六日町の問合せ先) icon088ie.gif (10:00-14:00 500円 11月上旬~4月下旬は休業)

苗場スキー場の入り口から赤湯林道というダート道を約6km、そこから徒歩でアップダウンの激しい山道を2時間、へとへとになった頃たどり着くのが、苗場山の登山基地でもある赤湯温泉の山口館です。
明治30年頃開設の歴史ある温泉宿(山小屋?)で、かつては湯治客も多く訪れたそうです。

苗場スキー場のゴンドラ駐車場から、赤湯林道に入るのですが、紛らわしい林道があるのでご注意。
私達は始めこちらに迷い込み、危うく歩きだしてしまう所でした。
道標も見当たらず怪しいと思い、スキー場入り口まで引き返し、案内板を確認して最初出発です。
ゴンドラ駐車場から橋を渡り、赤湯林道を渓谷を遡るように行くと、二股に分かれ、クサリの張られた苗場山登山道入り口にたどり着きます。
車はもう一方の道を先に進んだ所にある駐車場においていきます。

登山届けを出す箱も設置され、気楽なハイキングというよりは「登山」なんだなって感じです。
しばらくは平坦な林道が続きますが、1本目の沢を超えた所から、岩と木の根を階段代わりに一気に急坂を登ります。
ここから到着までは平坦なところはほとんどなく、約2時間弱アップダウンが続き、最後につづら折れになった登山道を一気に下ると渓流にかかる橋の向こうに山口館と露天風呂群が見えてきます。

宿に到着し、しばらく休憩を取った後、さっそく露天風呂へと向かいます。
「今なら空いているから、青湯もご夫婦で入浴していいですよ」と館主さんが言ってくれました。
通常青湯は女性専用とされておりますが、空いている時や、夜間は混浴が許されるようです。
遠目に見ると青っぽく見える淡濁系の温泉ですが、周囲の岩は温泉析出物によりオレンジ色に染まっていて、きれいなコントラストを織りなしています。
渓流沿いにある青湯は女性用のためか、周囲に目隠しのヨシズが張られた屋根付きで、渓流側だけがオープンになっている造りで、シンプルながら女性も安心して入る事が出来る工夫がなされています。

宿に近い方にある露天風呂が薬師湯と玉子湯です。
薬師湯は明治時代まで宿の内湯だったという事で、脱衣棚と屋根が設置されています。
高い石垣に囲われた半地下の露天風呂で、渓流・景色は望めませんが、とても落ち着ける雰囲気です。

薬師湯から渓流方向に数歩歩いた所にある露天風呂が、玉子湯です。
湯船の周囲をコンクリートで固めただけの野湯に近い渓流に面した露天風呂で、開放度は抜群です。
玉子湯の湯船は3つに仕切られ、大岩に近い湯船の足元から熱い源泉が湧き出していて、2つ目の湯船はチョイ温め、3つ目の湯船は温めと温度調節されているんですね。
やはりここが一番人気のようで、後から来た方は皆ここに入っていました。
過去の経験から、茶濁色の湯は下着まで染めるかと思いきや、タオルも染まる事もなく、杞憂に終わりました。

宿から10数m登山道を行くと、河原に大石があり、赤茶けた湯が湧き出しています。
またその対岸には赤く変色した岩陰から熱い湯が湧き出しています。
いずれもかつては山口館の源泉の一つでしたが、現在は山口館の管理を離れたという事で、「赤湯 野湯ページ」に記載いたしたいと思います。

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